大阪・伊丹空港が開港以来の大改修

関西国際空港の完成以降すっかり影が薄くなってしまっている大阪国際空港(伊丹空港)ですが、その大阪国際空港と関西国際空港の両方を運営する新関西国際空港株式会社は、2014年9月に「Speedy&Smart 都市型先進空港 ITM」という大阪国際空港の改修計画を発表しました。

まず「Speedy」の部分。これは主にビジネスユースへの対応強化が謳われています。

モノレール駅から保安検査場まで直行の「ペデストリアンデッキ」の設置。バス降車場の出発ターミナル前への配置。チェックイン時に荷物を預けるだけでセキュリティチェックができる「インラインスクリーニングシステム」の導入による出発手続きの簡素化、保安検査場の拡張などを行い、出発時の移動や手続きをスピーディーに、スムーズにします。

また、到着口を中央2階に集約し、各交通機関にダイレクトに接続して、到着後の目的地への移動動線も短くします。

 次に「Smart」

到着口を2階に集約するのに合わせた到着ロビー、カードラウンジやビジネスサポートセンターなど、出発前や到着後に利用できるスペースなどを新規に設置します。

ゲートラウンジはバリアフリー化や点字標識・多言語案内板の設置など、あらゆる利用客に不便がないようにリニューアルします。

また、空港内全ての場所でwi-fi接続ができるようになります。

加えて、雨水の有効利用や空調の効率化など環境にも配慮。耐震性や防火性、有事の避難ルートの強化も併せて行われます。

集約された到着ロビーには、大阪や関西地区の食文化を楽しめる飲食ゾーンと、物販店のゾーンがオープン。屋上展望デッキを拡張するなど、旅客以外の訪問者にも楽しめる施設が考えられています。

これは1969年、大阪万博に合わせた開港以来の大規模な改修計画です。新関西国際空港株式会社は2020年の東京オリンピックまでにグランドオープンを迎える予定としています。ちなみに「ITM」は「伊丹」という意味から付けられています。

関連記事

ページ上部へ戻る