「駅弁」ならぬ「空弁」がヒットした理由

「空弁」という単語が流行ってから、もう10年ほどが経ちます。「駅弁」が電車に乗るときのご用達なら、「空弁」は飛行機に乗るときのお供。その起源は、「みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司」だそう。いまやすっかり市民権を得たとも言える空弁。機内座席のトレーに収まる大きさや、ニオイの出ない食材の工夫をしたことで、あっという間に全国に広まり、今もどんどんとファンを増やしています。

最初に空弁を売り出した羽田空港では、第2ターミナルに「空弁工房」という専門店を設けるほど。日本各地の「空弁」を集め、個性を競い合っています。品揃えをみるだけでも、足を運ぶ価値は多いにあります。空港を利用する人に、空弁を買った経験があるかどうか聞いたところ、「はい」と答えた人は7割にものぼるそうです。特に忙しいビジネスマンには手軽に食事のできる「空弁」は大人気のようです。

「ANAの機内で空弁を食べていたら、客室乗務員がすっとおしぼりを差し出してくれたのが嬉しかったです」と語るのは、博多へ向かう男性。国内線は普通席を利用すると、食事のサービスは基本的にありません。その代わりに、空弁を購入して機内食の気分を味わうそうです。発祥の地、羽田空港で人気の空弁は、「みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司」を始め、横浜崎陽軒の「シウマイ弁当」などもベスト3に入ります。

「ヨネスケのこだわり天むす」は手でつまみやすいのがポイントで、「たっぷり野菜弁当」は、栄養バランスが良いのが人気のヒミツだそうです。一方、近年では、新千歳空港や伊丹空港、那覇空港といった地方の空港でも、その土地ならではの食材を使ったユニークな空弁の販売に力を入れています。

その一例を見てみると、新千歳空港では「鮭いくら弁当」、福岡空港では「牛鶏三昧」が人気商品だそうです。一方、新北九州空港では「小倉牛丸むすび」というのがファンの支持を得ていると言います。

一方、若い女性を中心にファンが多いのが、神戸空港の「神戸エアポートランチ」。飛行機の形をした箱がかわいいので、つい買ってしまう人が多いとのこと。

沖縄空港で人気なのは、「ゴーヤーラフティ丼」。ゴーヤー(にがうり)炒めに、沖縄の豚角煮「ラフティ」が味わえる、沖縄ならではの一品。「喜作乃島 大東寿司」も他地域では味わえないにぎり寿司だそうです。

みなさんも、旅の記念や思い出に、自分だけのお気に入りの「空弁」を見つけてみてはいかがでしょうか。

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