世界の変わりダネ空港のアレコレ

世界にはとんでもないほど数多くの空港があります。それほど多くあるのだから、変わった特徴のある空港も少なくありません。

・アミューズメントパークのように、楽しむことの出来る空港。
・標高の高いところにある空港。
・滑走路が一般道路と交差している空港。
・あまりにも街中にあって、エンジンの噴射で人が飛んでしまう危険のある空港。
・あまりにも危険でパイロットも着陸を避けたくなるような空港。

このように色々な特徴のある空港は数多くあります。これらのような空港以外にも、ディズニーランドのような空港もあります。

タイのサムイ島にあるサムイ空港が、まさにそのような空港です。同空港は1989年に開業し、タイ国内をはじめ、近隣国へ運航しているタイ国内で2番目に大きな航空会社であるバンコク・エアウェイズが所有している空港で、同社がほぼ独占的に使用していました。

ところが、2008年1月、タイ国際航空の乗り入れが表明され、2月15日から就航しました。その後も中国南方航空やシルクエアなども乗り入れており、バンコク・エアウェイズも運用はしているのですが、専用空港としての立場は弱まりつつあります。

この、空港が一般的にイメージする空港とはかなり違うのです。

メインゲートに向かう歩道にはジャスミンの生垣があり、白い花が咲いている時期には、仄かな香りが辺りに漂っているそうです。そのメインゲートの入口の向い側は、芝生の広場があり、広場の北側には時計台があります。その時計台には、サムイ島発の飛行機の目的地が示されているようですが、その矢印は正しい方角なのかは少し疑問が残ります。

メインゲートに入り、手荷物検査を出た後は、庭園の中のような歩道を歩きます。また、トイレには熱帯魚が泳ぐ水槽があれば、小さなお子様限定のキッズルームもあります。また、滑走路の脇には、女神像があり、まるで飛行機の運航を見守ってくれているかのようです。

国際線チェックインのコーナーでは、南国の空港ならではなのか、中は吹き抜けになっています。そして、サムイ空港の中は、屋内ではなく屋外になっているのです。まるで「人の少ない東京ディズニーランド」のような様相をしています。カフェやレストランもかわいい外観で、かやぶき屋根の出発搭乗口前の待合室は、外からみれば、タイの街中のような感じです。

カフェや免税店などのほかにも、サムイ島は別荘地として有名な島なので、会計事務所も多いようです。

そして、搭乗ゲートから飛行機まではトロリーバスでの移動です。到着口も、やはり南国であることが十分に生かされており、透明な天井で自然の光が明るく、熱帯植物園のような庭園があります。

サムイ空港内自体も観光地のような感じです。

このようなかわいらしいサムイ空港があると思えば、世界一危険な滑走路を持つといわれる空港もあります。

それはイギリス・スコットランド西北部のアウター・ヘブリディーズ諸島を構成する島の一つ、バラ島にある空港で、砂浜を滑走路にしています。一日2回の潮の干満にみまわれるトライヴォール・ビーチは、世界で唯一定期便が発着する海岸滑走路があることで有名です。満潮時には滑走路は海面下に沈むので、離着陸の時間は潮の干満によって左右されます。

待機中の飛行機は砂浜に停まっており、離陸した瞬間、砂煙が舞い上がります。着陸する飛行機も、みていると、着陸と言うよりも着水といった感じです。手荷物受取所も、小さなハウス建ての建物で、一般的なベルトコンベアーで運ばれてくるスーツケースの光景はどこにもありません。

この空港は飛行場としてのみ使用されているわけではないようで、使用されていないときのビーチは、潮干狩りをする人などがいて、とても和やかな雰囲気です。

このように、一般の人も海に来ているので、「このビーチは飛行場なのでお気をつけください」と、注意を促す看板も立ててあります。海が大好きで、すぐにでも海に行きたい、という人にとっては、飛行機を降りたらすぐビーチ、というのはなかなかいいかもしれません。

実際、プライベートジェットを運航している会社が、パイロットや旅行ファンに聞いた着陸時の光景が最も美しい空港は、というアンケートで、スコットランドのバラ空港が選ばれました。この空港は世界でただ一つという海岸が滑走路を備えていることで、赤土の滑走路に着陸するという珍しい体験もでき、海に着陸するというのは、水上飛行機以外ではこの空港でしかできません。そのため、水しぶきをあげるダイナミックな着陸を楽しめることで、他との差別化にもなっているのかもしれません。

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