潜入!「整備ハンガー」のヒミツに迫る!

最終便が出発した後の空港。賑わっていたショップは営業を終え、ほとんどの職員が帰宅したあとでも、作業中の場所があります。その1つが整備ハンガーなのです。その様子をちょっと見てみましょう。

主要空港の整備ハンガーでは、ジャンボ機クラスの大型機でも2機、小型機なら3機を収納できる大きさのものがあります。機体をハンガーに格納して行う整備を「ドック整備」と言います。

さらに、飛行時間や飛行回数によって、「A整備」、「C整備」、「M整備」の3つの段階に分かれています。その中でも、一番精密な整備が「M整備」で、4,5年に一度、骨組みまで分解して行われるものです。

この「M整備」は1ヶ月程度にわたって行われるため、その間、整備ハンガーの部分は長時間占有されることになります。一方で、次に精密な「C整備」は、4000から6000飛行時間ごとに行われる整備です。この「C整備」に必要な時間は1週間から10日。最後の「A整備」は、300から500飛行時間ごとに行われる整備で、エンジンやランディングギアのような重要部品の点検・整備をします。

従事する作業員は10人程度で、整備に必要な時間は約8時間。機体はその日のフライトを終えた後、整備ハンガーに入り、翌朝にはハンガーを出ていきます。

このように、整備の種類によって、整備ハンガーにとどまる時間が違い、かつ整備作業は同時進行しなければならないため、ハンガーには広大なスペースを確保しなくてはならないのです。

次に、整備ハンガーがどうなっているかを見ていきましょう。入り口にあるスライド扉が一番先に目につきます。この扉はとても巨大なもので、中には垂直尾翼にぶつからないよう、切り込みがあるものもあります。

現在、一番機体を持つエアバスA380は、高さが24.26mと、8階建てビルの高さに相当するため、扉の形状も工夫されているのです。さらに、内部にも、整備がスムーズに進むような工夫があります。

「ドックスタンド」と呼ばれる作業用の足場もその1つ。部品を1個ずつ取り出して整備するC整備で活用されるものです。また、天井にはクレーンがあり、交換する部品を運搬することもできます。

実は、このような整備ハンガーでの仕事を見学できる機会があります。JALやANAが主催する航空教室です。両社とも、羽田空港にある期待整備工場で一般向けの見学会を随時開催しています。参加は無料で、個人でも団体でも予約のうえ参加できますので、みなさんもぜひ一度、見学してみてはいかがでしょうか。

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