空港に導入されたバイオメトリクスとは

空港では、さまざまなセキュリティ体制を整えています。

銃やナイフなどの危険物の持込みを阻止するのはもちろんのこと、他人になりすまして旅客機に乗り込もうとするテロリストを、空港ゲートでいかに見破るかは、空港の重要なテーマです。

本人確認の技術が充実することは、空港のセキュリティ体制の強化にもつながります。そこで威力を発揮する新技術として、注目されているのが「バイオメトリクス」です。バイオメトリクスとは、虹彩・指紋・声紋など、人間の身体的な特徴によって個人を確認・認証する技術。

これを空港での搭乗手続きや手荷物チェック、ホテルのチェックインやレンタカーの貸し出しにも利用したら・・・、パスポートの写真が、本人に間違いないか、確認することも可能です。

これでテロリストは、簡単には空港に侵入できないことになります。

バイオメトリクス技術の導入が盛んになったのは、2001年のアメリカ同時多発テロの影響ですが、2001年にはすでに、オランダ・アムステルダムのスキポール空港で、実験が始まっていました。

空港に設置されたデジタルビデオカメラを乗客がのぞきこむと、虹彩のパターンによって本人確認をすることができます。これを世界の主要空港で活用する実験が始まったのです。

映画などではメガネやコンタクトレンズでシステムをごまかしてしまうことがありますが、実際にはコンピュータが簡単に見破って識別してしまうので、そんなことは起きないそうです。

スキポール空港の実験は関係者の関心を集め、その後はロンドンのヒースロー空港や、日本の成田空港などでも同様の実験が始まりました。

成田空港で行われた実験では、出発カウンターにカメラをつけた自動発券機が設置されました。航空券とパスポートをその機械に差し込むと、カメラが本人の顔を撮影します。

両目の間隔や、その他いくつかの顔の特徴をパスポートの写真と照合し本人に間違いないかコンピュータが確認してから、自動で搭乗券が出てくる仕組みです。

プライバシーの侵害だという意見もありますが、セキュリティとのバランスをどう考えるか、難しいところでもあります。

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