清潔な日本文化の代表格「トイレ」を空港で体感!

海外旅行先でキレイで清潔なトイレに出会ったことはあるでしょうか?

一流のホテルやデパートのトイレであっても、日本のショッピングセンターのトイレにも及ばないことがかなりありますよね。まして、海外で消音設備やウォシュレットがついているトイレなんて出会ったことがありません。

日本のトイレは、世界一と断言できる程、キレイで清潔で且つ高機能だと思います。

成田空港が設備拡張に合わせて面白い空間づくりの構想を練る中で、日本のトイレを来日する外国人にPRする「体感型トイレ空間」を設置こととなり、これが実現しています。

これに取り組んだのは、日本で最もトイレについて真剣に考えている人たちが集まるTOTO。

TOTOの喜多村円社長は常々、「温水洗浄便座のウォシュレットは、実際に使ってみてもらわなくてはその“良さ”が分からない。初めてウォシュレットを見た外国人でも、1回使ってみれば、快適さを理解してくれるはずだ」と熱く語っています。

そんな喜多村社長の思いを具現化したような成田空港の体感型トイレが「GALLERY TOTO」です。

この「GALLERY TOTO」は、成田空港第2旅客ターミナルの本館と飛行機に乗り降りするサテライトを結ぶ連絡通路にあります。

横幅約40mの大きな通路に全長130mの“中州”のような細長いエリアがあり、そこにキッズスペース、カフェ、マッサージ店と並んでトイレが溶け込んでいます。利用する航空会社にもよりますが、連絡通路を使う方であれば必ず中州の両側を通ることになるため、目に留まる絶好の場所にあるわけです。

TOTOは、来日する外国人に「実際に使ってもらうこと」を目的として、男性用4つ、女性用4つ、授乳室1つ、多目的トイレ1つの合計10ブースに最新型のトイレを設置しています。

さらにここのトイレでは、TOTO自慢の新機能「においきれい」(臭いの主成分であるアンモニアを取り込んで除菌水フィルターで捕集。使用しない時間帯に洗浄・除菌する)など、世界最先端の技術を体感することができるのです。

ところで、今回「GALLERY TOTO」設置にあたり、TOTOは各ブースの設計を売れっ子の外国人チームに依頼したそうです。

かつて、ヨーロッパの見本市で“枯山水”をテーマにした日本庭園を載せたトイレや竹林を配したトイレなどを出品したのですが、評判がよくなかった過去があり、今回は外国人の感性で外国人に受けるための空間づくりにこだわっているとのことです。

こんなにステキなトイレだと、使ってみて気に行った外国人が「同じものを買いたい」と言いだす可能性も大いにあります。

しかしながら、現状はその場での販売はできません。最新型のトイレは上下一体型であるため切り売りには不向きである上、海外のトイレの中にはコンセントがなく電圧も異なるため、設備工事が必要だったりもします。

TOTOは対応については社内で検討中とのことですが、これらの課題を乗り越えて、いつの日か空港の新名所で最新型トイレが売られる日がくるのでしょうか。

とはいえ、外国人旅行客ばかりでなく私たち日本人でも、是非一度行って最新型トイレを体感してみたいものです。

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