日本から一番近いヨーロッパの国とは?

ヨーロッパへ旅行へ行くとき、経由便を利用する人も多いのではないでしょうか。そんな時、ヨーロッパの経由地というと、どこを思い浮かべるでしょうか。

実際、乗り継ぎ客の割合が多いのは、ドイツ・フランクフルト、イギリス・ヒースロー、フランス・シャルル・ド・ゴール、オランダ・アムステルダムなどですが、では、日本から一番近い国はどこでしょうか。これらのどの国でもなく、北欧のフィンランド・ヘルシンキ空港です。

フィンランドの玄関口であるヘルシンキ・ヴァンター空港は、1952年のヘルシンキ五輪に合わせて開港した、北欧有数のハブ空港です。首都ヘルシンキの北に位置したヴァンター市内にあり、多くの航空会社の便が乗り入れしています。

フィンランドはヨーロッパのなかで最もロシアに近く、外交上も独自の地位を築いてきました。森と湖の国として知られ、皆さんもご存知のムーミンやオーロラ、そしてサンタの国として人気です。ヨーロッパの東の端にあるために、日本からの距離は近く、直行便で10時間強と、最も所要時間が短いことでも有名です。

ヨーロッパ線の機内に備え付けてある、各航空会社の機内雑誌に掲載してある飛行ルートの地図を見たことがある人もいると思いますが、フランス・パリやドイツ・フランクフルトへ行く際、成田を発ち新潟・ロシアと通った後、フィンランドの上空を通って各国へ行きます。そのため、ヘルシンキをハブとした場合、逆行する必要がないため、時間のロスがないことも大きいでしょう。

ヘルシンキ空港は、各搭乗口への移動に大きく時間を取られない適度な広さと、スタイリッシュで快適な空間デザインから、利用者の満足度の高さに定評があります。実際、ヘルシンキ空港はコンパクトで乗り継ぎに便利な空港で、到着から出発までは標識や案内板どおりに歩いていけば、目的のゲートへと数分以内でたどり着けます。

日本-フランスでフィンランド航空を利用した際、乗り継ぎの便までは50分ほどしかなく、出発前までは大丈夫だろうかと心配していましたが、乗り継ぎは全く問題ありませんでした。それまで、色々な航空会社を利用し、経由してきた方に言わせれば、こんなに乗り継ぎに時間がかからず、移動も楽だったのはヘルシンキ空港だけとのこと。

あまりにも早く乗り継ぎ便の出発ゲートに着いたために、50分しかなかったにもかかわらず、待ち時間の間にフィンランドのお土産を買うこともできた程。そして10時間近くのフライトの後なので、この移動は体をほぐすにもちょうどよく、次のフライトが楽に感じたようです。

全ての空港に行ったことがあるわけではないので、これだけではもちろん、世界で一番だということは出来ませんが、これからはフィンランド航空を利用するのもよいかもしれません。

表示言語は主に、フィンランド語・スウェーデン語・英語ですが、日本人利用客の多いフィンランド航空や日本航空発着の時間帯には、日本語のアナウンスが流れ、日本語対応スタッフも多く配置されているので安心できます。

また、チェックインカウンターでは時間短縮のためにチェックイン自動機が導入されており、セルフ・チェックインが可能。預け荷物がない場合は、一度カウンターに並ばなくても、セルフ・チェックイン後にそのまま手荷物検査に進むことができます。

また、出国審査時は、ICパスポートを所持していれば自動化ゲートが利用可能です。空港内のトイレはすべて無料で、ロビー内ではどこでも無料のWi-Fiが利用可能です。

出発ロビーの周辺には、チェックインカウンターの他に両替所やキオスク、カフェなどがあり、到着ロビーの周辺にも、24時間オープンのスーパーマーケットを始め、スターバックスコーヒーなどのカフェ、両替所、チェックイン前に利用できる免税手続きカウンターなどが並んでいます。

ターミナルでの買い物は、フィンランドの有名ブランのマリメッコなども買え、デパートのストックマンも出店しているのでお土産など選びも便利です。

ヘルシンキ空港にはヨーロッパ各国の便が頻繁に乗り入れており、また、フィンランドから日本へは、成田へはもちろん、中部国際空港、関西国際空港へも就航しており便利です。ヨーロッパに行く機会があり、経由便を利用する場合は、ぜひこの空港を経由地に選んでみてはいかがでしょうか。フィンランドのお土産も買えて、一石二鳥です。

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