機内食がおいしくないと感じる本当の理由と仕組み
長いフライトの中での楽しみと言えば機内食。
ただ、機内食はおいしかったと言う方がいる一方、飛行機の機内食はおいしくないとあきらめている方がいることも事実。
機内食がおいしかったと思う方は、旅行自体が楽しくて味もウキウキに含まれていたのでしょうか。
実は機内食がおいしくないと感じるのはエンジンの音や気圧、湿度などが関係しているということがわかっています。
飛行機内では、湿度が低くなると嗅覚が、気圧が低下すると味覚がおかしくなってしまうのだそうです。また、英国マンチェスター大学の研究によると、ジェットエンジンの大きな音も甘さや塩辛さを感じる味覚を狂わせる原因となっているそうです。
それがわかっているのに、各航空会社が対策をしていないわけはありません。
近年多くの航空会社では、機内食や機内で提供されるワインの味を良くするためにエベレストに登り高度の高い場所でのワインの味を調査したり、NOBUのオーナー兼シェフである松久氏にメニュー構成に参加してもらうなど、ワインに力を入れています。
また、ブリティッシュ航空は、「うまみ」に注目し、料理に取り入れています。甘味、塩辛さ、酸っぱさ、苦さ以外の第4の味である「うまみ」は高度や湿度の違う上空でも同じように味わえるのだとか。
機内食のメニューが選べる場合は、なるべくソースの多いパスタのような料理を選ぶとよいでしょう。冷したり、温めたりを繰り返された料理でもソースの多いものならさほど影響はありません。また、ピーナッツやクラッカーなどのおつまみを一緒に食べると、料理に欠けている歯触りを補う事ができるでしょう。
好きな音楽を聴きながら食事をするのもいいかもしれません。
たかが一食、されど一食。おいしいものを食べるに越したことはありません。仕事にせよ、旅行にせよ、良い一食に出会いたいものです。