小さいけれど遠くに飛べるボンバルディアCシリーズの実力と魅力

航空機会社というとアメリカのボーイングと、フランスのエアバス社がほぼシェアを握っている感じがありますが、その隙間をついて頑張っている会社があります。

それが、カナダのボンバルディア。

航空機に興味がない人はボンバルディアなんて聞いたことがないかもしれません。でも、日本でもボンバルディアのプロペラ機が国内線路線で使われていたりします。

そのボンバルディアが今、力を入れているのが「Cシリーズ」と言われる中型機。Cシリーズの最大のアピールポイントは燃費がいいこと。

Cシリーズの中で一番小さいCS100は、大雑把に言ってエアバスのA319と同じぐらいの大きさ。

しかし、A319が最大で156席なのに対しCS100は最大でも125席。

一般的に「ナローボディ」と呼ばれる機体の左右に座席があって、通路がその真中に一本の機体では、左右に3列ずつ座席が並んでいます。

LCCではさらにシートピッチを狭くしているので非常に窮屈。

ところがCS100は同じナローボディでも片側3列片側2列のシート配置になっていて、シートピッチは一番狭くても30インチ=およそ76cm。

そのおかげで機内は圧迫感が緩和されています。また、座席数を減らしたことで単純に重量が減り、それもまた燃費を助けています。

通常、こうした中型機、小型機は中短距離路線に使われます。その理由としては燃費とともに快適性も関係。

例えばピーチ・アビエーションはA319よりわずかに大きいA320を使用。

シートはA320に設置できる最大数の180席を設置。一度に大量の乗客を運ぶことで料金を安くしているわけですが、シートはきつきつで路線バスより狭っ苦しいレベル。

ピーチはこの狭いシートでは乗客が快適に過ごすことができないことも理解しており、その限界を4時間としています。

4時間というと成田-台北ぐらいですね。

私は足が短いので74cmというピーチのシートピッチでもある程度余裕がありますが、普通の人は膝が前のシートについてしまうという狭さ。

限界が4時間とはいっても2時間でもつらいという人もいるはず。

ですから、ピーチの機材では台北が限界でそれ以上遠くの路線は望めません。ところがCS100は機内の快適性が高められているのに加え、燃費もいい。

そこで、このサイズでは飛ばないような長距離路線での使用も考えられています。

2017年3月28日、イギリスのロンドンシティ空港からアメリカのジョン・F・ケネディ空港までのフライトを行いました。

これは、8回のテストフライトを行ったあとの関係者を乗せてのフライト。イギリス〜ニューヨーク間は最長で9時間ほどかかるようです。

ボンバルディアではこのような、これまで中型機では飛んでいなかった路線をCシリーズで開拓するとしています。

これが日本でも導入されれば、東南アジア方面への路線が増える可能性もありそうです。

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