手荷物検査時間を短くしてくれる「EDS」とは?
空港では手荷物検査が厳しくなり、空港を利用する大勢の人を危険から守ることを心がけています。そうとはわかっていても、大きな荷物を預けるのに時間をかけて並ばなければならないことは面倒ですよね。
しかしこの数年間、成田空港では、以前より早く手続きを済ませることができるようになりました。
もちろん、検査が適当になったということではありません。荷物搬送システムに、EDS(爆発物検知装置)が組み込んである「インライン・スクリーニング・システム」が使われるようになり、検査時間の短縮に成功しました。
もともとはスーツケースなど、預けるものはチェックインする前にX線検査装置に通していました。現在の検査の流れは、旅客機に積む荷物はベルトコンベアに載せられ、搭載コンテナまで運ばれます。その途中に爆発物がないかと自動的に検査されます。
怪しいものを見つけた場合は、検査員がモニターで確認し、乗客の了承を得て中身がチェックされます。
このシステムなってからは、乗客は直接チェックインカウンターで手荷物を預けることができるようになりました。
2006年6月に第1ターミナル南ウイング、2008年からは北ウイング、第2ターミナルでも行うことになり、現在は成田空港すべての出発ロビーでこのシステムが使われています。