フラップと騒音軽減飛行方式の関係とは?

機体のスピードがV2に達し、離陸推力から上昇推力に切り替わった結果、安全に上昇する条件が整ったと言えます。ですがそこからすぐに加速することはできません。その理由は、フラップと騒音軽減飛行方式にあるのです。

フラップとは、離着陸時のように、飛行スピードが遅い時に機体を支えるための揚力を維持する装置の呼び名です。離陸後はただちに、フラップを引き上げて加速したいところなのですが、フラップ自体が重く大きいため、引き上げるのに時間がかかります。また飛行スピードの2乗に比例する風圧を受けているため、無理に加速するとフラップが破損する可能性があるのです。

さらにフラップを引き上げると、同時に揚力が弱まりますので、機体が失速しないスピードを維持したまま、フラップを上げていくしかないのです。そのためパイロット達は、「スピード、チェック、フラップ2」と声を掛け合って、飛行スピードを注視しながら、フラップを徐々に引き上げていきます。この時、客室の下の方から「ウイーン」という機械音が何度も聞こえると思います。

また以前は、フラップ引き上げの動作をまだ低い高度のうちにやっていました。ジェットエンジンの名前に恥じないよう加速を優先していたからです。しかし現在では、加速よりも騒音を出さないことを優先しているため、3000フィート以上になって、やっとフラップを引き上げるのが普通になっています。このように、騒音軽減を意識した離陸を、急上昇方式と呼びます。

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