航空管制官になるために必要な資格は?

航空管制官になるためには、まずはじめに、毎年6月頃に実施される、「航空管制官採用試験」の一次試験に合格することが必要となります。

以前は、航空保安大学校の航空管制科に入学して、2年間勉強すればなれたのですが、現在では、採用試験合格者が、航空保安大学校で1年間の研修を受けてはじめて航空管制官となれるのです。

採用試験の受験資格は、日本国籍を有する29歳未満で、短大、高専および4年生大学を卒業した者(卒業見込みを含む)か、人事院によってこれらと同等の資格があると認められた者となっています。

試験科目ですが、一次試験については、基礎能力試験と適性試験、そして外国語試験となっています。

基礎能力試験では、公務員として必要な、基礎的な能力(知能および知識)について問われます。

適性試験では、航空管制官として必要な、記憶力、空間把握力について問われます。

最後の外国語試験についてですが、これは具体的には、英語力のことで英文解釈、和文英訳、そして英文法について問われます。

二次試験は、英語のヒアリングと英会話、そして人柄や対人的能力などについて個別面接がなされ、身体検査と身体測定が行なわれます。

試験の結果は、以下のとおり、

受験者数    合格者    合格率

平成21年度 1,425人   82人   約5.8%
平成22年度 1,708人   63人   約3.7%
平成23年度 1,609人   76人   約4.7%

となっています。

ちなみに、男女比は近年では、男性6~7割、女性3~4割と女性管制官の比率が高くなってきている傾向があります。

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