離陸途中に問題発生!それでも飛び立つ場合とは

離陸中、エンジン計器を監視するのはPNF(操縦を担当しないパイロット)の役目です。PNFがエンジンの故障に気付いた場合、例えばエンジンの故障が確認できた場合には、「エンジンフェイル」とコールアウトするにとどめ、どのエンジンが故障したかについてはコールアウトしないことになっています。

これは、PF(操縦を担当するパイロット)に余計な先入観を与えないための配慮です。

また、離陸中の状況では、警報装置もエンジン故障などの重大な事項以外は作動しないようになっています。これも離陸中のパイロットに余計なプレッシャーをかけないためです。

ちなみに、離陸中止か離陸続行かは、フライトの指揮権をもつ機長(PIC)が判断することになっています。そのため、副操縦士がPFの場合は、機長は自身がPNFであっても、V1までの間はスラスト・レバーに手を添えて離陸中止決定の場合に備えておきます。

V1で離陸継続と判断するには、残りのエンジン(双発機の場合は残り1つのエンジン)だけで、安全にリフトオフ、加速、上昇ができることが前提となります。

フラップが完全に引き上げられたら、離陸推力を使う段階が終わり、最大連続推力(MCT)に切り替わります。そして飛行高度1,500フィート(約460m)に達すると、そこで離陸完了となります。離陸が完了するまでの間、保つべき上昇勾配は、飛行機ごとに異なる数値が決められています。

離陸が完了したのちは、テイク・オフ・ブリーフィングであらかじめ決定していた方針に従って、飛行を進めていきます。ただし、燃料供給の一時停止などによるフレームアウト(燃焼室内の火炎が突然消えてしまう現象)が原因で、エンジン故障を引き起こしていると思われる場合などには、停止してしまったエンジンの再スタートを試みるケースもあります。

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