旅客機も「キャンセル待ち」できます・・・

旅客機の予約画面に「満席」の表示。

その表示を見たとたん、反射的に「他の交通機関を探そう」と考えがちですが、いったん満席になった旅客機でも、ホテルや大劇場と同様「キャンセル待ち」をすることが可能です。

各劇場の予約システムにもよりますが、上演開始の直前に劇場前に到着しても、決められたエリアで待っていると、上映直前にキャンセルされた空席に座って「観覧可能」となることがあります。

旅客機も同じことで、搭乗当日に決められた手続きをして、規定のカウンターで待っていると、搭乗直前にキャンセルされた空席を活用することによって「搭乗可能」となることがあるのです。

キャンセル待ちのしくみは航空会社によってさまざまで、ここでは「JAL」および「ANA」についてのご案内となります。

この二社の場合、キャンセル待ちは「マイレージ会員限定」のサービスです。時間に余裕のある時に、あらかじめ登録されてはいかがでしょうか。

「キャンセルを待ってでも乗りたい旅客機がある」となってから、急いで会員登録するのはたいへんですし、マイレージ会員になっておけば、キャンセル待ち以外にも多くの特典があります。

<なぜ旅客機の空席数が変動するのか>

旅客機の満席や空席の数が刻々と変化するのは、航空会社と旅行会社が、それぞれ別に旅客機の座席の販売を行っているためです。

航空会社は旅客機の座席を販売するビジネスを行っている会社ということになりますが、
その航空会社だけ単独で、機内の全ての座席を管理し一度に売り切ってしまうわけではありません。

旅客機内の座席には「航空会社で販売する座席」と「旅行会社で販売する座席」とがあります。旅行会社は「旅行会社用に、あらかじめ航空会社が確保しておいてくれた座席」を販売している形なのです。

旅行会社は確保してもらった座席が売れ残ると、航空会社にその座席を返却し、航空会社がその座席を改めて販売します。

この会社間の取引の時間差によって、各便の満席かどうかが変動するのですが、その変動は通常、出発10日前くらいには終了し、取引が完結することになっています。キャンセル待ちを有利にしたいときは「出発の10日前まで」を目安にしたほうがよいかもしれません。

<搭乗日前の「キャンセル待ち」について>

キャンセル待ちの受付けは、出発2日前まで。インターネットまたは電話で受付けています。いったん申し込んでおけば、空席が出たときに随時、インターネットならメール、電話なら電話で連絡してもらえて便利です。

冬休みや夏休み時期などの繁忙期には、予約もキャンセル待ちも非常に多くなるので、キャンセル待ちの受付けそのものが中止されることがあります。ですが、通常はそこまでにはならないようです。

もっとも早く全便満席となるのはお正月やお盆のピーク。一ヶ月前にはふさがると言われています。

早めに予約するのがなによりですが、予約が追いつかなかったときでもキャンセル待ちを依頼しておけば、空席連絡が来る確率は意外と高いそうです。

予約でもキャンセル待ちでも、座席の確保はグレードの高い会員が優先となります。なるべく確率をあげておきたい場合、マイレージのグレードを上げておくのも一つの方法です。

<搭乗当日の「キャンセル待ち」について>

キャンセル待ちには「当日、空港で待つ」という方法もあります。

旅客機にはとても大勢の乗客が乗りますから、すべての人にさまざまな都合や予定があり、フライトの毎回100人に1人くらいの確率で「何らかの理由で、予約した旅客機に乗れなくなった人」が発生します。

そのために出発直前のキャンセルが発生することは比較的多くあり、それが空席を作り出しているのです。

あくまでも確率問題なので、必ずしも空席が発生するとは限りませんが、満席だからといって即座に搭乗をあきらめることは、しなくてよいかもしれません。

搭乗当日の空港でキャンセル待ちをするには、まず「座席予約なしの航空券」を購入し、続いて「空席待ち整理券」を発行してもらうことが必要です。販売は自動チェックイン機とカウンターで、自動チェックイン機で満席の便の航空券の購入を指定すると「空席待ち」が表示され、「空席待ち整理券」が発券されます。

カウンターで購入する場合はキャンセル待ち専用の「空席待ち受付けカウンター」があり、ここで「空席待ち整理券」を発行してもらえます。

「予約のない航空券」と「空席待ち整理券」の2枚の用意が出来たら、「空席待ちカウンター」に向かってください。保安検査場を通過して出発ゲートに行くと、その近くにあります。

<キャンセル待ちするときの手荷物について>

旅客機に手荷物を預けて搭乗する場合、その手荷物を保安検査場に入る前にカウンターに預けますが、キャンセル待ちの場合に限って「預ける予定の手荷物は持ったままで」、保安検査場を通過してください。

キャンセル待ちで空席ができ、実際に搭乗できることを確認してから、空席待ちカウンターに手荷物を預ける、という順番となるためです。

<キャンセル待ちで座席が取れたときの手続き>

出発時刻の15分前になったとき、もし空席が出ていたら、整理券の番号順に呼び出しがあるので、航空券を提示して座席指定を受け、旅客機に搭乗できます。

キャンセルが発生しなかったり、空席とキャンセル待ちの人数が合わずに搭乗できなかった場合、航空券は全額払い戻しとなります。こういった場合の手数料などはかかりません。

現金で購入すると払い戻しになったときの手続きが簡単ですが、他の支払い方法も使えます。

空席がなく搭乗できなかったときは、保安検査場を逆方向に通過することが可能で、検査も不要です。そのまま空港を出ても良いし、いったん他の場所で時間をつぶして、キャンセル待ちに戻ることもできます。

その時の自分の気分や都合に合わせて行動してよいのですが、セキュリティのことがありますので、キャンセル待ちに戻るときなど、保安検査場を通過するたびに保安検査を受けなければなりません。

<「空席待ち整理券」について>

もし時間に余裕があったら、できるだけ早い時間に空港に到着し、「空席待ち整理券」を早めに発券してもらってください。

「空席待ち整理券」は1日通算の仕組みです。いったん発券してもらった後は、旅客機に乗れるまで使い続けることができます。

朝8時の便で待っていたが、乗れなかったら9時の便を待ってみる。さらに10時、11時、夕方以降も・・・ということができて、時間の都合が許す限り、乗れる旅客機を待ち続けることが可能なのです。

また、複数の航空会社の「空席待ち整理券」を同時に発券してもらい、持っていることができます。

好みの航空会社があったり、なにかの理由で航空会社が限られる人には向いていない方法ですが、目的地まで複数の航空会社が運航している場合、全ての会社の空席待ち整理券を発券してもらい、「最も早く乗れそうな航空会社のカウンターで待つ」という方法が使えるのです。

搭乗前も搭乗当日も毎回必ず空席が出るとは限らないし、希望通りの便ではないかもしれませんが、初めて乗る航空会社の旅客機で、新鮮な気分でのフライトを期待できるのは、キャンセル待ちならではの楽しみです。

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