国産ジェット機は自動車産業に継ぐ存在になれるのか?

長いこと世界の航空機はアメリカのボーイング社と、フランスのエアバス社の製品に牛耳られてきました。

あとは、カナダのボンバルディア・エアロスペースがその2社のシェアに食い込もうとがんばっているぐらいです。そんな状況の中、日本の三菱航空機が開発を行っている「三菱リージョナルジェット=MRJ」は、YS-11以来の国産旅客機、そして初めての国産ジェット旅客機として大変な期待を受けています。

MRJにはすでに全日空が採算が取れるレベルでの発注者=ローンチカスタマーとしてついており、予定通りにいけば2017年には就航します。また、三菱航空機は2014年にはMRJの量産化を表明しています。

MRJは小型ジェット機とはいうものの、ジェット機製造というのは大変な産業です。1機に使われる部品は、大小合わせてなんと100万点。その膨大な部品を効率よく管理するために、三菱航空機は愛知県小牧市にMRJ製造のための物流センターを製造すると発表しました。

MRJのための部品を製造しているのは約20社。それらの業者がつくった部品は、新設される物流センターに集められ、一括で製造工場へ送られます。

これを端緒に、国内でのジェット機製造が広まれば、日本もジェット機の輸出国となることができます。現在の日本車のように「高性能のジェット機なら日本製」ということになれば、製造工場や関連企業の雇用も増え、日本経済を支える強力な産業に育つのではないでしょうか。

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