ボーイングやエアバスの名前の由来と機種名の法則性とは?

ボーイング(BOEING)やエアバス(AIRBUS)は、ニュースなどでもよく聞くアメリカとフランスの航空機メーカー。この2社が圧倒的に有名ですが、世界には他にも航空機メーカーがあります。

今回はその社名の由来をご紹介。

まずボーイングは、会社の創立者であるウィリアム・ボーイング(William Edward Boeing)が自分の名前を社名にしたというパターン。一方でエアバスは、かつて航空機メーカーが通路2つを配したワイドボディ機の開発にあたり“エアバス(AIRBUS)構想”というようなかたちで総称として使われていたため、これを社名として採用しているそう。

さらに、この2社よりも小型な航空機を作っているボンバルディア(BOMBARDIER)とエンブラエル(EMBRAER)があります。

ボンバルディアはボーイング同様、ジョセフ=アルマンド・ボンバルディア(Joseph-Armand Bombardier)という創業者の名前がつけられています。

エンブラエルは、国籍のブラジルで話されているポルトガル語で「航空ビジネス」を意味する言葉の頭文字などをとったものだそう。

社名の次に、機種名はどのようにしてつけられているのでしょう?

ボーイングの機材はB777、B787など、エアバスの機材はA330、A380などとなっていますが、この数字には統一性があるのでしょうか?

まずはボーイングの型式名、現在国内でも知られているのはB737、B747、B767、B777、B787。全て「7」から始まっていますが、初めてのジェット旅客機がB707と名づけられたのは、それ以前に作っていたプロペラ機や軍用装備品で「6」までの数字を使用していたからだそう。

「700」としなかったのは、単にインパクトが薄いからということのようです。

以降、717-727・・・続いていくのは順番に割り当てられているといえますが、今後も同じではないかもしれません。

というのは、最新鋭の機体B787は同機のセールスポイントであるEfficiency(効率性)から、当初B7E7とつけられていました。その後B787となったのはトリプルセブンと呼ばれるB777の次ということで「8」といわれる説と、中国の航空会社が大量発注したため末広がりを表す縁起の良い「8」に変更したという説もあるのです。

次にエアバスの型式名は、A300、A310、A320、A330、A340、A380などとなっています。

まず頭の「3」は、現行の航空機ファミリーの最初の機体が300人乗りであったため、A300と名付けられたとのことで、以降開発順で310-320・・・と順番に割り当てられています。

A340の後に開発された総二階建ての巨大航空機、現在はA380となっていますが、当初は「A3XX」となっていました。その後に開発され、2014年末から定期運航を開始している最新型機はA350で、また順番に割り当てられる形になっています。

総二階建て航空機はこれまでの機体のラインとはかけ離れたものであり、セールス上の主力機とはなりえないため、順番から外れた型式名となったのかもしれませんが、最終的には同機の優れた性能のひとつである航続距離8,000マイルからA380と名付けられることになったようです。

いい加減なような、そうでないような、その会社なりの法則性があるのかもしれません。

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