「空飛ぶ自動車」は現実を考えると意外に面倒だという事実

「未来技術」というのは、現実と遠いほうが想像の翼が広がるようです。

40代以上のおとっつぁんなら、子供の頃街の中に透明チューブが通り、人々が全身タイツを着た「未来の世界」の想像図を見たことがあると思いますが、それと比べて現実はどうでしょう?

『機動警察パトレイバー』は1999年が舞台でした。しかし、2017年になった今でもあのような直立二足歩行の作業用ロボットなど実用化していません。『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』では、2015年は車が空を飛び交う世界になっていましたが、それもまだ実現されていません。

ただ、空陸両用の自動車は開発されているようです。

スロバキアのエアロモビルは、2017年4月にモナコで開催された自動車フォーラムで、開発中の空陸両用車を発表しました。

この車は、前から見ると流線型のスポーツカーといった感じ。しかし、横から見るとヘリコプターからローターをとって潰したようなフォルムをしています。

要するに車の本体から尾翼が伸びていて、いわばオタマジャクシみたいな形。

車体後方には翼が畳まれていて、「フライトモード」にするとその翼が左右に広がります。見た感じ、車体に比べて翼が小さいのではないかという感じを受けます。

というより、見たところジェットエンジンらしきものが見えないため、何を動力に飛ぶのかよくわかりません。

実はこれ、まだデザイン段階で実際に飛んだことはないみたいです。そりゃそうでしょうね、実際飛んでたらもっと世の中で騒がれてるかと・・・。

運転席は基本的にはハンドルがついた自動車方式のよう。

仮にこれが本当に飛べるようになったとしても、今の社会で普通に道路を走っていて飛び立つということはできません。VTOLでもないようですから滑走路が必要。飛ぶためには空港まで行かなければなりません。

さらに、もし飛ぶとなれば航空免許も必要な上、日本の場合は出発地から半径9km以上飛ぶときには航空管制機関に飛行計画を提出しなければなりません。

「空飛ぶ自動車」などフィクションで見たら夢の乗り物ですが、現実を考えたらかなりめんどくさそう。実際に車が空を飛び交っていたら重大な事故も頻発しそうです。

それであれば『エクスドライバー』みたいに自動運転の電気自動車でも開発してくれたほうがいいかなと思いますね。

関連記事

ページ上部へ戻る