第2ステージはアジアへ!ピーチ・アビエーションが那覇空港に就航

格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが、2014年7月19日より那覇―福岡間に就航しています。これまで拠点としてきた関西国際空港に続いて那覇空港を第2の拠点とし、アジア路線拡大につなげる考えです。

5月から10月にかけての2000便減便の原因となった、機長の人員不足の解決のめどがたったためです。「我々のビジネスが第2ステージに入ったといえるでしょう。これでアジア圏に展開する足場を確保できたのですから」。前日の18日、日本経済新聞の取材に応じた井上慎一最高経営責任者(CEO)が、那覇空港を拠点化する意義をこのように述べました。

ピーチ・アビエーションは2012年3月に運航を始めた航空会社です。新規就航は、これで17路線目。これまでは那覇空港と関西国際空港および台北を結び、機体は毎日、関西国際空港に戻していました。今後は福岡便の就航を機に、これからは1機を那覇に夜間駐機させることができます。

ちなみに、ピーチ・アビエーションの機体は、一般の航空会社の便に比べて座席がやや狭くなっています。そのかわり、お乗客が顧客が快適に移動できるよう、飛行は最長4時間程度までとしています。最近では予約のない空席を確保できるオプションサービスも始まりました。

井上CEOは来年度にも新規の国際線を就航したい構えで、今後展開したいアジア圏の候補として、ベトナムのホーチミン、バンコク、マレーシアのクアラルンプール、シンガポールをあげています。関西国際空港から就航済みの香港やソウルを、那覇と結ぶことも考えているそうです。

3機2路線で運航を始めたピーチは、現在13機17路線までに成長しています。その成長がつまづいたのは2014年4月でした。

約50人の機長のうち、8人が急病やケガで乗務できなくなり、減便を迫られたのです。井上CEOは「飛行計画に甘さがありました。お客様にご迷惑をおかけしたことをおわびいたします」と謝罪し、大量減便を発表、夏場の増便を取りやめるなどの対応がされました。

その直後には、那覇空港着陸前に機体が異常降下し、国土交通省が事故につながりかねない「重大インシデント」と認定するなどの混乱が続きました。

その時期に乗務できなくなっていた機長は、それぞれ徐々に健康を取り戻していき、2014年10月25日以降の運航計画では、前年より多く増便する予定だそうです。

また、ピーチ・アビエーションは、飛行機の増便・減便の調整だけでなく、あらたな機長の人材の確保にも努めています。まずは今後、外国人機長の採用を増やすとしています。飛行機の操縦や管制はもともと英語で行われているため、外国人機長の受け入れは容易であると考えられたのです。

他にも副操縦士を機長に育成することへの取り組みを始め、航空大学校、一般大学で操縦士免許を取得した学生の新卒採用や、自衛隊からの受け入れにも力を入れるとしています。

関西国際空港については、那覇への就航以降もメイン空港として扱うとされています。

「東京五輪に向け羽田空港の発着枠の拡大が議論されており、チャンスがあれば関西国際空港からの就航も考えています」もちろん搭乗料金は大手航空会社より安くする方針で、アジア事業が拡大すれば現地法人設立も検討するとのことです。

日本発着のLCCは急増しています。

上海が拠点の春秋航空が2014年18日、関西国際空港と武漢などの間で新規就航。アジア最大のLCC、マレーシアのエアアジアは、楽天と共同で新会社を立ち上げ、日本に再参入する予定があるそうです。

井上CEOは国内大手との競争激化から、那覇―石垣線を無期限で休止する方針も示しました。那覇空港からのアジア展開に、より集中するためだそうです。

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