空の需要増によりさらなるグローバル化が求められる世界の航空業界

現在の航空機業界はフランスのエアバス社とアメリカのボーイング社の2強が覇権を争っている状況。両社とも定期的に将来的な市場分析を行い、発表しています。

ボーイング社はこのたび毎年発行している『パイロットと技術者予測』の2014年版を発表しました。これは主に航空機のパイロットと技術者の需要を予測するもので、2014年版では2014年から2033年までの予測を行っています。

さてこの予測の中で目を引くのは、やはりアジアにおける需要の拡大。2033年までのアジア太平洋地域でのパイロットの需要は約21万人、技術者は22万人と予測されてているのですが、これがどれぐらいの多さかというのはヨーロッパの2033年までの需要予測がパイロットは9万人、技術者が10万人であるのを見れば明らかです。

特にパイロットの需要は全世界の41%も占めています。これは、アジア地域での経済発展や、それに伴う航空路線の需要から割り出されたものだと思われます。

さて、全世界的な予測を見ると、2033年までに必要な民間旅客機のパイロットは約53万人、航空機の整備技術者は約58万人であるとの試算が出ています。新規需要が増えるということは、新規のパイロットや技術者に対するトレーニングの需要も増えるということです。

パイロット、技術者合わせて100万人を超える新規の需要は一部の企業や一部の国だけで調達できるものではありえません。世界中の航空会社や養成学校、飛行機のメーカーに加えて航空行政にかかわる各国の機関も協力しなければならなくなってくるでしょう。

特に技術、経験、資本などあらゆる部分が不足しているアジア・中東・アフリカ・南米などの新興国へは、これまでの蓄積がある先進国が協力していかなければなりません。

新興国に対して支援するというのは、単に彼らのためであるだけではなく、先進国の人材不足への供給元を増やすという点でも重要です。航空業界ではより緊密なグローバル化が求められています。

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