「呪い」が原因!?ブラジルで話題となった飛行機事故

ブラジルではこれまで、さまざまな飛行機事故が話題にされています。

最近では8月13日、ブラジルのエドゥアルド・カンポス氏が乗った飛行機が墜落して事故をおこし、国の内外に衝撃を与えました。カンポス氏は10月に行われる予定の、ブラジル大統領選挙の有力候補だったからです。

ブラジル国内では、複数の有名紙サイトが、いっせいにこの事故を大きく報道しました。国外でもアルゼンチン、メキシコ、スペイン、イタリア、フランスなど、有名紙のサイトがこれを報じました。

今回のブラジル大統領選挙では、カンポス氏と現職のジウマ大統領との対決が注目されていました。もし現職が破れたとなれば、当然ながら政界や経済界への影響が大きいので、より関心が高かったのです。

ここ20年、ブラジル政界の中核を担ってきたのは、労働者党(PT)と民主社会党(PSDB)による「2大政党時代」でした。それを終わらせ、新たな政治の方向性を打ち出すべく出馬したのがカンポス氏です。

この勇敢な挑戦は話題を呼び、世論調査でも第3位、10%を超える支持を受けていました。

カンポス氏への国内外の期待が大きかったところへ、衝撃的な飛行機墜落のニュースとあって、新聞各紙がよりセンセーショナルに取り上げることとなったのです。

報道が過熱する中、グローボ局のG1サイトには、「飛行機事故で死亡した有力政治家」というコーナーまで設けられました。

取り上げられていたのは何人かの政治家ですが、なかでもカステロ・ブランコ氏といえば、1964年からの軍事政権下で、ブラジル初の大統領職を務めた人物として有名です。

このブランコ氏は、大統領退任の4カ月後、セアラー州フォルタレーザの上空で起きた飛行機事故のためになくなりました。1967年7月、搭乗していた飛行機の最後部が、空軍の軍用機と衝突してしまい、墜落につながったのです。

また、ウリセス・ギマリャンエス氏は、反軍政勢力として、野党の民主運動(MDB、現在の民主運動党・PMDB)のリーダー的存在であり続けた人物です。1988年には下院議長として、新憲法の制定に貢献しています。

この人物も、1992年10月、リオ州のアングラ・ドス・レイス海岸で、ヘリコプターの墜落事故に遭っています。このヘリコプターには、妻のモラ氏や農相、産業通産相を歴任したセヴェロ・ゴメス氏なども同乗していました。

ジョゼ・カルロス・マルチネス氏は、2003年10月に、自分で操縦していた飛行機が、パラナ州グアラトゥーバで墜落事故に遭遇しています。元ブラジル労働党(PTB)党首フェルナンド・コーロル氏が大統領選に臨んだときの会計役を務めた人物です。

コーロル氏はブラジル史上初の大統領罷免を受けた人物として知られていますが、その大統領候補の会計役の墜落事故が話題となったのは、それだけが理由ではありません。

大統領就任時代のコーロル氏には「気に入らない人物を黒魔術で呪っている」という噂がありました。これについてはコーロル氏の元妻が証言しているのだから間違いない、とまで言われていたのです。

さらには「コーロル氏周辺の人物数人が実際に怪死をとげている」という噂が広がり、そういった中で会計役の墜落事故が起きたことから、「これもコーロル氏の呪いによる事故である」とみなされ、恐れられたのです。

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