小型カメラの開発でドローン配達が現実のものに?

最近いろいろと話題の“ドローン”ですが、私たちの実生活に一番近い活用方法として検討されているのは空飛ぶ無人配送サービスだと思います。

その実現の第一歩として、無人機搭載用のカメラが最近開発されました。

日本アビオニクス株式会社は、赤外線サーモグラフィカメラ「リモートサーモ」のプロトモデルを開発し、2015年4月8日よりテスト販売を開始しました。このリモートサーモは、小型・軽量でドローンなどのマルチコプターへの搭載が最適とされています。

今回テスト販売されるリモートサーモ試作機は、320×240画素の高性能赤外線画像センサーが搭載されており、温度分解能(最小の読み取り可能な温度差)0.04℃の高画質な熱画像を取得することが可能となっています。

こんなに高性能であり、わずか400gと極めて軽量でありながら、200万画素の可視カメラとSDカードスロットも内蔵されているため、画像データはSDカードに直接記録することができ、無線伝送する際の通信障害などによるデータ欠落の心配がありません。

災害調査や太陽光パネルの点検、ビル外壁診断、インフラ維持管理などで活用される無人機への搭載に最適な超小型カメラといえるでしょう。

Amazonでは、マルチコプター(通称ドローン)を利用した無人配送サービス「Prime Air」プロジェクトを進めているという話があります。しかしながら、飛行システムや安全性に関する課題が多く、正式発表には至っていません。

このリモートサーモはドローンにも搭載可能となっているため、空中輸送による配送に一歩近づいたと言えるのかもしれません。

関連記事

ページ上部へ戻る