飛行機も地上では制限速度を守らなければならない!?

飛行機が離陸する寸前のスピードは、大体時速250kmにもなりますが、滑走路に入るまでの区間を移動しているときには、いったいどの位のスピードが出ているのでしょうか?

自動車に速度制限があるように、なんと、飛行機が空港内を移動する際にも制限速度があるんです。

飛行機が、駐機場から誘導路に向かうためには、自走していくか、あるいは、トーイングカーと呼ばれる特殊車両によって、牽引やプッシュバックといって、後ろ向きに押してもらう方法とがあります。

この飛行機が、トーイングカーにプッシュバックされているときのスピードは、時速15km以下に抑えられています。

そして、誘導路まで来るとトーイングカーと切り離されて、そのあとは自走を始めます。

飛行機が自走することを「地上滑走」とか、「タキシング」といったりしますが、誘導路から滑走路へ出るまでの区間をタキシング中の制限速度は、時速37kmとなっています。

ちなみに、タキシング時の消費燃料は、ボーイング747のような大型の旅客機では、1分間に50~60リットルにもなります。このため、移動距離の長い場合には効率が悪くなるため、トーイングカーによる牽引による移動区間の拡大が検討されています。

誘導路を通って滑走路まで来た飛行機は、いよいよ離陸のためにスピードをあげて走り出すのです。

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