寄付するほど「傘」がたまってしまう空港とは

折りたたみ傘は旅客機の機内に持ち込みOKですが、わりと長さのある長傘は、そうはいきません。ゴルフクラブやバットは機内への持ち込み禁止となっていますが、長傘も同様です。

長傘も、使いようによっては凶器になるとされているからです。

それでも、お気に入りの傘なのでどうしても目的地まで持っていきたい場合もあることでしょう。その場合は、チェックインカウンターで、スーツケースなどと一緒に預けることになります。

実際、そういう人は意外と多いようです。どこの国際空港でも、出国手続き前の手荷物検査で、たくさんの傘が没収されています。

没収したからといって、二度と手元に戻らないわけではなく、6ケ月間保管してあるのですが、持ち主が現れないと処分となります。

そういう傘が7000本、溜まってしまったのが、フィリピン・マニラ郊外の空港、ニノイ・アキノ国際空港でした。フィリピンは雨季と乾季があり、旅行客はスコールに悩まされます。もともと、傘の出番が多い国なのです。

ニノイ・アキノ国際空港は、長傘だけでなく、なぜか折りたたみ傘まで没収します。そうしてたまった7000本の傘を、空港近くの公立中学校に寄付したそうです。

空港に近い中学校なので、いつも騒音で迷惑をかけて申し訳ありません、ということもあったようです。

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