雪は飛行機の大敵!翼に付いた雪を溶かすには?

飛行機にとって雪や氷は大敵。氷や雪はなぜ飛行機の大敵なのか簡単に説明しましょう。

特に氷や雪が付いて影響が出るのが主翼。主翼に雪や氷が付くと離陸する際に影響が出てきます。飛行機は機体を浮き上がらせるために、主翼の上下に流れる空気の揚力が必要になります。浮き上がる際の揚力はとても繊細。主翼に氷や雪が付くと形が少しですが変わってしまいます。しかし、この少しの変化のせいで機体を上げるために必要な揚力が得られなくなってしまうことがあります。

ですから、氷や雪はしっかり溶かさなくてはなりません。

そんな雪や氷を溶かすのに活躍するのがデ・アイシングカーと呼ばれる車です。この車は消防の梯子車に似た形。車両には2つのタンクを積んでいて、それぞれに除氷液とお湯が大量に積んであります。それを梯子の先に付いている操作室ごと機体に近づき、パイプのような装置から機体に噴射します。

ただ、問題が1つあります。

それは除氷液の効果がある時間。除氷液は効果のある時間に限りがあります。この限りある時間のことをホールドオーバータイムと呼んでいます。この時間は最初の噴射時からカウントが始まります。小さい空港ならタイムオーバーすることはありませんが、羽田などの大きな空港では飛行機が混み、タイムオーバーになってしまうことがあります。

そんな時はもう1回デ・アイシングカーに除氷液をかけてもらわなくてはいけなくなるため、さらに出発時間が遅れる場合があります。

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