釧路空港のILSカテゴリー3bのエア・ドゥ対応が完了「霧で欠航」が減る予定

2015年3月6日、AIRDO(エア・ドゥ)は今年夏までに、釧路空港で運用されているILS「カテゴリー3b」の対応がほぼ完了する見通しを明らかにしました。

2015年6~7月頃を目途に、ILS「カテゴリー3b」で濃霧時に着陸が可能な計器着陸装置の操縦資格を持つパイロットが育成されます。

同社企画部は「契約するパイロット養成施設の受け入れ態勢が整わず、計画よりカテゴリー3b対応が遅れたが資格養成の見通しがついた」とコメントし、現在、3bの資格を持つ操縦士を数人養成しています。

釧路空港では国内最新悦の「カテゴリー3b」ILSを設置しており、滑走路視距離が50~175メートル未満の悪天候時でも安全に精密進入着陸を行うことができます。

しかしエア・ドゥの一部機は、それより一つランクが下の「カテゴリー2」のみでしか対応ができず、カテゴリーが3bのみの釧路空港に於いては一番ランクが低い「カテゴリー1」での運航しかできませんでした。

エア・ドゥでは釧路-羽田間を小型機のボーイング737-700(144席)を一日2往復運航していますが、時期によってはボーイング737-500(126席)が運航。釧路空港のILSカテゴリー3bに対応できる機材は700ですが、3bのカテゴリーによる精密進入着陸を行うには、操縦士も3bでの運用資格が必要となります。

これまで同社は、霧の影響を受けやすい午後の便を対象に3bの資格を持つ操縦士を割り当てましたが、それでも全ての便で対応はできず、14年度は霧による欠航が1便、目的地を帯広に変更した便が5便ありました。

そのため、夏ダイヤでは釧路-羽田間の機材をボーイング737-700に統一。

現在、釧路空港発着便について日本航空、全日空の羽田線、新千歳線の最終便の機材はカテゴリー3bに対応しています。

一方、北海道エアシステム(HAC)丘珠線全便と、全日空のプロペラ機運航の新千歳線は3bに対応していないため、引き続きカテゴリー1の運航となります。

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