羽田空港のカプセルホテルが大人気なワケ
2012年に羽田空港内にオープンしたカプセルホテルが人気を集めているのをご存知でしょうか。そのきっかけは2012年に新設されたD滑走路です。
市街地から離れた沖合に建設されたD滑走路は、騒音の心配が少ないため24時間運用が可能でした。ところが、いざ深夜・早朝便を増やそうとしても、思うように利用客は伸びなかったのです。
理由は簡単、早朝便に乗りたくても、時間に間に合うよう空港に来るための公共交通機関がないのです。
早朝便に乗るためには、朝かなり早い時間に空港でチェックインをしなくてはいけません。それなら、ということで登場したのがカプセルホテルです。空港近隣にはもともとたくさんのホテルがありますが、やはり手軽で安いカプセルホテルの需要は大きいものがありました。
さらに最近では航空各社が早朝・深夜便の運賃を安めに設定し始めたことが追い風になり、カプセルホテルの人気もうなぎのぼりだとか。
特に海外旅行者や、ビジネスで海外に出張する利用客にとっては、夜カプセルホテルで仮眠をとって、翌朝早朝便で出発するというコースが、現地での滞在時間を長くとれるという理由で人気があるといいます。
忙しい現代人のニーズに合わせた空港運用が、カプセルホテルの意外な人気につながっているのです。