航空会社には何種類も呼び名がある!?

航空会社は多数ありますが、なぜか全日空と日本航空についてはANA、JALとそれぞれの頭文字をとった略称を使うことが多いようです。同じ国内の航空会社でもスカイマークやスターフライヤーをSKYやSFとは呼ばないのに不思議ですね。

ちなみにANAは全日本空輸=All Nippon Airways、JALはJapan Airlinesの略です。

ANAやJALというのは、会社名の略称であると同時に国際民間航空機関=ICAOが定めた航空会社のコードでもあります。

国際民間航空機関というのは、国連に属する機関の一つ、国際連合経済社会理事会を母体とした専門機関で、民間航空機を対象とした航空機の法的地位を定めたり、秩序を守ることを目的として設けられた「国際民間航空条約」に基づいて設立されたものです。

国際民間航空機関は航空会社や各国の空港のコードを定めて分類したり、パスポートの世界共通の基本仕様を定めるなどの業務を行ってます。

また、2008年からは、パイロットや管制官の英語能力を評価する「標準航空英語試験」を実施しています。パイロットや管制官がその業務を行うには、英語能力の証明としてこの試験のレベル4以上を取得する必要があります。

国際民間航空機関が定める航空会社コードは基本3文字の「3レターコード」となっています。日本の航空会社では、ANA、JALの他、スカイマークはSKY、スターフライヤーはSFJ、エアドゥはADO、ピーチ・アビエーションはAPJとなっています。

また、空港コードは4文字の「4レターコード」となっていて、1文字目はエリアコード、2文字目は国または領域となっています。日本の場合はエリアコードがR、その下にJ(沖縄と与論島のみO)が付くのが共通で、羽田空港はRJTT、成田空港はRJAA、関空はRJBB、那覇空港はROAHです。

このようなコードを定めている機関にはもうひとつ国際航空運送協会があります。国際民間航空機関が国連に属する公的機関であるのに対し、国際航空運送協会は航空会社と旅行代理店でつくられている民間業界団体です。

国際航空運送協会が定めている航空会社コードは2文字の「2レターコード」で、全日空はNH、日本航空はJL、スカイマークはBC、スターフライヤーは7G、エアドゥはHD、ピーチ・アビエーションはMMとなっています。

JL以外は国際民間航空機関の3レターコードとはまったく違っていますが、それぞれ理由があります。

まず全日空のNHは、全日空の前身である日本ヘリコプターの略称です。エアドゥがHDなのは設立時の社名北海道国際航空だからだと思われます。スカイマークとスカイフライヤーは国際航空運送協会の航空会社コードの中で空いている文字の組み合わせとのこと。2文字なので後発の航空会社は関連性があるコードを取れるとは限りません。

そんな中幸運だったのがピーチ・アビエーション。たまたまMMが使われていないのを発見し、ピーチ=モモからMMをとったということです。

国際航空運送協会定める空港コードは3レターコード。羽田空港はHND、成田空港はNRTと、国際民間航空機関の空港コードとは異なりその土地の名称からつけられています。空港コードについてはこちらのほうが見覚えがあるという人が多いのではないでしょうか?

航空会社や空港のコードは2種類それぞれに使用用途が違います。国際民間航空機関のコードは主に管制で用いられ、国際航空運送協会定のコードは航空券のデータ処理などに用いられています。

さて、航空会社にはこのようなコードの他に管制で用いられる「コールサイン」というものがあります。管制では旅客機や貨物機にコールサイン+便名をつけてその飛行機を分類しています。

コールサインの多くは航空会社の名前をそのまま使っています。たとえばスカイマークやエアドゥのコールサインはそのままスカイマーク、エアドゥです。

しかし中には全日空=オールニッポンやポーラ・エア・カーゴ=ポーラータイガーと微妙に違うものから、ブリティッシュ・エアウェイズ=スピードバード、チャイナエアライン=ダイナスティ、エアアジアX=ザナドゥと全く違うものもあります。

ブリティッシュ・エアウェイズのスピードバードは、前身の英国海外航空のコールサインをそのまま引き継いだもの。

チャイナエアラインのダイナスティは王朝を意味しますが、これはおそらくチャイナエアラインが蒋介石時代に設立されたために、中華民国が中華王朝の本流であると主張するためだったのでしょう。エアアジアXのザナドゥ(XANADU)は、社名のXにちなんだものと言われています。

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