「東洋の陶器」TOTOから、インドの国際空港へ商品納入

日本の衛生陶器企業のTOTOが、インドのムンバイ国際空港(チェトラパティ・シバージー空港)に商品を納入しました。

納入されたのは節水便器や、無駄な水使用を減らす自動水栓金具。公共設備仕様のものです。ムンバイ国際空港の拡張工事にあたって、高い節水技術と品質が評価され、TOTOの採用が決まりました。

ムンバイはインド最大の都市であり、南アジアを代表する世界都市の一つ。歴史が古く、町並みが美しい。人口も多くて、毎年の世界の都市圏人口ランキングに必ず入っている大都市です。

TOTOとは創業時の社名「東洋陶器」から来ています。アイキャッチャーに優れた社名ですから、ムンバイ国際空港で見かけた方すべてに、社名を記憶していただけることでしょう。

ムンバイ国際空港に導入されたのは、大小の衛生陶器700ピース。センサーシステムで排水の無駄を制御するトイレで、わずか6Lの少ない水量で洗浄する節水型です。

自動水栓は、手をかざすことで自動的に水が出てくるというもの。手を離すと自動で止まりますから、無駄な水を使うことがありません。直接蛇口をさわらないので、公共施設での衛生面としても安心です。

また、公共施設に採用されるのに大切なのが耐久性です。大勢の人でたくさん使うからです。そういった面でもTOTOは評価されていて、今回の空港だけでなく、インドの高級ホテルでも採用されたことがあります。

TOTOは、インドの経済成長はもちろんですが、アジアと欧州をつなぐ製品供給地という面でもインドを重視しています。

2014年7月から、北西部のグジャラート州に工場を建設し、TOTOにとって南アジア初の生産拠点として、稼働を始めました。最新の製造技術を反映できる工場となるよう、約60億円を投資しています。

年間50万個の生産能力を持ち、これで中東や欧州市場に商品を供給することも可能になったのだそうです。

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