お子さん連れ、しかも飛行機で旅行するときには・・・

言うまでもありませんが、お子さん連れの旅行のときは、できるだけご主人に同行してもらいましょう。

自分の実家に帰省するのだとしても、ご主人が奥さまの実家に行きたがらないタイプでも、自分の学校の同窓会で、可愛いお子さんを連れて行って自慢したいだけで、だから実は、ご主人は目的地では用事も予定もないのだと知っていても、なんとしても説得して、できるだけ同行してもらいましょう。

お子さん連れで、ママだけで旅行なんてあんまりです。考えただけで気が遠くなります。

もっとも、がんばってるママはたくさんいますが・・・。

旅客機では、二歳未満のお子さんを連れていると、優先して機内へ案内されます。他の乗客より先に手荷物を入れる場所を使わせてもらえるので、申し訳なくもその方が便利です。

ストレージボックスには、いざというときの品物を入れたバッグ一つを入れ、常に手元で必要とする物を入れたバッグは、前座席の下に入れるようにします。そこに置いておけば、すぐ取り出せて便利です。

ここで、ご主人にも協力してもらいます。お子さんの手回り品はなにかと多くなりますから、
自分とご主人のバッグに荷物をふり分けて入れるのです。

もちろん荷物やスーツケースの持ち運びも、丁重にご主人にお願いするのです。

こんな時だけ丁重とご主人に言われるかもしれませんが、こんな時だからです。

スクリーン前の席になったときは前座席がありません。離発着の際には、このバッグもストレージボックスに入れてください。

機内では快適に過ごせるよう、多くのサービスがあります。ドリンクや食事前後のサービスはもちろんのこと、毛布を用意してくれたり、映画が見られたり、新聞や雑誌も用意されています。

注目したいのは、夏休み時期など繁忙期なら、お子さん向けの映画が上映されること。上映予定は機内のガイドや、インターネットにも案内があります。おそらくですが、お子さんがしばらく静かになっているでしょうから、ママが休憩できます。もちろん、お子さんと一緒に映画を見て楽しむのもありです。

しかし映画に夢中になりすぎて、お子さん以上にママが騒ぐのだけは、やめましょう。周囲の乗客に迷惑ですし、なによりお子さんが驚いてしまいます。

航空会社の赤ちゃん向け、お子さん向けサービスは他にもたくさんあって、航空会社ごとに独自のサービスを展開しています。

おむつのこと、ミルクなど飲み物のこと、ベビーベッドやベビーカー。機内で気になること、心配なことは気軽に問い合わせてみましょう。おまかせできることはおまかせしたほうが、機内で快適に過ごせます。

自分用の座席を確保している年齢のお子さんの場合は、チャイルドミールを注文できるなど、別のサービスがあります。

機内は空調で快適な室温にされていますが、長く過ごしていると、その時々で多少寒かったり、暑く感じたりします。そういったとき、手早く調整できるような服装がよいでしょう。

赤ちゃんは暑いほうがむずかるので、着替えのしやすいものを着せておいてください。寒いときは赤ちゃん用の毛布をお願いしてあったかくしてあげればいいだけなので、暑いときよりは対応が楽です。

室温以上に気をつけたいのが、機内の乾燥です。赤ちゃんのお世話でママはなにかと動くことになりますが、念のため、エコノミー症候群には気をつけましょう。

水分を多めに取ったり、時々は背伸びをしたり。狭い機内では赤ちゃんにかがんでのお世話ですから、意外と身体がちぢこまっているものです。時々は身体を伸ばして、一息ついて、リラックスしてください。

お子さん連れの機内でなにより心配なのは、お子さんが静かにしていてくれるかどうか。

いざ飛行機に乗るときになって、急に「今だけ静かな子になってちょうだい」とやる方が無理です。それより、ママが飛行機に乗ったとき、きちんと周囲の人にあいさつをすること。周囲に迷惑をかけたと思ったら、丁寧にあやまること。

他の乗客に謝っているママの姿を見せれば、お子さんは「なんかまずいことしたんだな」と気がついて、自分から静かになってくれます。

めったにないことだと思いますが、機内で、赤ちゃんがあ~でこ~ですみません、と乗客に謝ったお赤ちゃんの姉さんの女の子を見た人がいました。みんなびっくりしたそう。

お子さんと飛行機に乗る場合に迷うのが、耳抜きをどんな方法でさせたら良いか、ということ。赤ちゃんには、ミルクを用意しておき、タイミングをみて飲み込ませるのがいいようです。もう少し大きなお子さんなら、飴やガムをあげてください。

ママが飛行機に乗るときは、赤ちゃんの泣き声を一番心配しますが、じつは、それ以上に大変なのはもう少し大きいお子さんです。

最初のうちだけは、飛行機がもの珍しいのでおとなしくしています。これなら当分飽きないかな、と期待して見ていると、あっという間に退屈して騒ぎ出します。さらに、飛行機に何度も乗っていると、絶望的です。すでに飛行機がもの珍しくなくなっているので、乗った最初から騒ぎます。

こういう時は、「もの珍しいもの」を持っていけば大丈夫です。見たことのないおもちゃ、まだ読んでいない絵本。そういったものを隠して持っていって、搭乗してからお子さんに見せるようにします。

最も有効なのは100円ショップのシールブックだと言われています。

いつでも高速道路の渋滞にはまっていいようにと、常に車の中に何冊か、隠しておく親御さんもいるそうです。音が出てうるさくなることもないし、お子さんは手を動かして遊ぶので、いい気分転換になるようです。

ご主人も、目的地で用事も予定もなかったり、奥さまの実家が苦手なタイプの場合、機内で退屈してきて、機嫌が悪くなってしまう可能性があります。

こればかりはシールブックをさしあげるわけにもいかないし、ほうっておくしかありません。

いよいよ目的地についたとき、国内ならともかく、海外で気になるのが時差ぼけです。

お子さんの時差ぼけはどうすればいいのかと悩むママがいますが、実は心配ありません。時差ぼけを解消するのにかかる時間は、年齢を10で割った数の日数分だけかかると言われています。

女性に年齢の話題はおそれいりますが、時差ぼけの心配をしなければならないのは、ママの方なのです。お子さんではありません。

お子さんが全く時差ぼけにならないというわけではないのですが、大人の方が重症です。

日に当たって、日中は思いきり遊んだり、行動すること。そして夜は休む。大人でもお子さんでも、この基本だけで大丈夫です。ただ、お子さんの場合、大人のように眠気をガマンすることができません。基本は守りつつ、あまりにも眠そうなら、昼間でも寝かせておいてあげてください。

ご主人は・・・ご自分で、なんとかなさることでしょう。

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