旅客機は大きく、携帯電話は小さい。でも・・・

「当機はまもなく離陸します。携帯電話の電源をお切りください」

と機内アナウンスがされたのに、客室乗務員もキャビンをチェックして歩いているのに、時々、言うことを聞かない人がいます。これはもちろん違法行為です。2007年には機内で携帯電話を使用したことによって、初の逮捕者が出ました。

客室乗務員に注意されても、機長から禁止命令が出されても携帯電話を切らない男性を降ろすために、旅客機が滑走路を引き返すという事件があったのです。旅客機は30分遅れで出発することになってしまい、クルー達の注意を聞き入れなかった男性は、後日逮捕されました。

携帯電話のような小さな機器が、大きな旅客機の運航に影響するわけがないと思う人もいるようです。でもこれは、電波どうしの干渉の問題なので、そうとは限りません。

旅客機の計器や自動操縦装置は、電波だけで動いているのです。

旅客機は機体に取り付けられたアンテナで、地上からの電波を受信し、現在位置を確認しています。地上の管制塔に現在位置を知らせたり、その他のやり取りをするのも、すべてが電波。

携帯電話も、要するに小型の電波発信機です。

もしもそこから出ている電波が、旅客機のコクピットのコンピュータを誤動作させたり、管制塔とやり取りしている電波を妨害してしまったら大変なことになってしまいます。

実際、フライト中の旅客機の計器が、乗客が使用していた携帯電話から出ている電波によって、誤作動を始めたことが確認されています。携帯電話を使用している乗客を探して電源を切らせたので、計器の動作が正常に戻り、大事にはいたりませんでしたが・・・。

現在は使われている電波の種類があまりにも多く、どんな機器の電波がどんな機器にどんな影響を及ぼすのか、正確に把握するのが困難な状況になっているのです。そういった意味では、非常に難しい時代なのです。

万が一、携帯電話から出た電波が、旅客機や管制塔で使われている電波と相性が悪い周波数で、飛行に深刻な影響を与えてしまったとしたら・
・・。

その危険性を考えると、フライト中、常に乗客の安全を最優先に考えているクルーの気苦労をひとつ減らすために、携帯電話の電源を確認するのもいいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

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