航空機製造もロボット化による量産時代へ

ボーイング社が2015年フランスで行われた航空ショーで打ち出した「民間航空機のイノベーション」では、機体の組み立てにロボットを導入し、製造効率を高めるとともに危険な作業を人間にやらせないようにするという方針が含まれていました。

その製造ロボットによる機体の製造は日本でも行われており、さらにロボット化が強化される予定です。

三菱重工の広島工場では2017年からボーイングの新鋭機・777Xの胴体が生産されます。この工場では機体の胴体の外郭パネルを運搬し、つなぎあわせてチェックするという一連の工程がロボットにより行われることになっており、現在そのための工場が建設されています。

川崎重工の神戸工場でも同じボーイング777Xの胴体が製造される予定で、こちらもロボット化を進めるとしています。

これだけ強力にロボット化を推し進めるのは、もちろんコスト削減をしたいという意図もあるとは思います。しかし、それより重要なのが今後の航空機需要に応えられる生産能力を確保するということ。

ボーイング社は、今後20年で世界の航空機需要が現在より2万機増えると見ています。特に、多くのLCCが採用しているナローボディ機、つまり機体の中央に通路が一本通っているコンパクトなタイプのジェット機の需要が伸びると考えられています。

ボーイング社としては、こうした需要を自らが引き受け、ライバルのエアバス社に水をあけたいところ。また、今後は新規導入だけでではなく、老朽化した機体との入れ替えの需要も増えていきます。

需要を満たし販路を拡大するためには今までのような熟練工による人力作業より、ロボット化による極度の効率化が必要。

かつて自動車生産ラインが急速にロボット化して生産力を高めたのと同様、今度は旅客機が量産される時代になっていくのでしょう。

日本は産業ロボット技術に長じた国。製造メーカーは、そのロボット技術を活かし、航空機製造分野での競争力を高めたいとしています。

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