2020年までに東京は空の入口を広げられるか?

2020年の東京オリンピックを控え、首都圏、特に都心部の交通インフラの整備が急務となっていますが、海外からの旅客の受け入れ口となる羽田空港も同様。

韓国のインチョン空港やシンガポールのシンガポール・チャンギ国際空港などがアジアのハブ空港として賑わいを見せる中、狭く規制が多い日本の国際空港は一歩後れを取っています。2012年の国際線旅客数は、羽田と成田を合計しても、インチョン空港、チャンギ空港、香港国際空港、バンコク空港より少なく、就航している都市数も少ないという状況。

東京オリンピック、そしてその後の外国客の来訪のためには空港の強化、特に首都圏の空港の強化が各方面から期待されています。

羽田空港は2010年に第4滑走路の利用が開始されて再国際空港化されました。とはいえ、成田と割り振ってもその混雑が解消されたわけではありません。2020年には成田ともどももう飽和状態になるであろうとの試算もあります。

そこで今回国土交通省は、都心上空の飛行制限の緩和を検討し始めました。現在禁止されている都心上空の飛行ルートを開放すれば、現在千葉や東京湾上空を経由して離着陸している過密ルートを避けることができ、最大で1日のうちに72回分の発着枠を増やすことができるといいます。

この計画案は、さらなる滑走路やターミナルの建設をするというのと異なり、準備期間も予算も少なめでできるというのが最大の利点です。

ただしこれには、上空を飛行機が飛ぶ都心住民ら地元の理解を得なければなりません。実際の騒音レベルをきちんと説明するとともに、防音対策の費用負担も具体的に表す必要があります。政府は誠意を持って地元の理解・協力をあおがなければならないでしょう。

しかし、羽田の強化が進まなければ東京オリンピックで見込まれる地域経済の活性化も制限されることになります。その点で、オリンピックの恩恵を受けると目される自治体、企業なども歩み寄りの姿勢を見せていくことが大切になるのではないでしょうか?

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