航空機の大型機・中型機・小型機の区分けはどこでされている?

飛行機にはいろいろな大きさ、客席数のものがありますね。

羽田-札幌、福岡などの国内線の幹線で使用されているのはB777ことトリプルセブンやB767、幹線以外ではB737やA320クラスが使われています。地方間路線にはボンバルディアなどのジェット機やプロペラ機が運航していることが多いですね。

最近の旅客機は路線や乗客需要などに応じて設計・製造されているため、規模や大きさによりバージョンが細かく区分されています。テレビや新聞などでも旅客機の話題が取り上げられることが多いですが、大型機・中型機・小型機などの言い回しは意外に適当にされていると思いませんか?

まず大型機として名高いのは、ジャンボという愛称でおなじみのボーイングB747、近年開発されたものとしては総二階建てのエアバスA380があります。両機とも4発機(エンジンが4基ついていること)、機内は2通路あるワイドボディと呼ばれていて、標準座席数はB747が416~467席、A380は525席となっています。

この二階建て旅客機以外の4発機としてはA340シリーズもありますが、燃油の消費量が多い割に標準座席数が360席前後と少ないため、旅客収入が少なくなってしまいます。そのため航空会社からの評判はあまり良くないようで、現在A340は生産されていません。

次に中型機は、国内で多く飛んでいるB767やA330、これらの座席数は250~300席前後となっています。それよりも大きいクラスにはB777やA350-900/1000があり、座席数は300~350席。最新鋭機と話題になったB787やA350-800などの300席弱の機材も中型機に分類されることになるでしょう。

最後に小型機といえば、100席以下のジェット機やプロペラ機などで、代表的なのはボンバルディアやエンブラエル、国内では飛んでいませんがプロペラ機のATRやガルフストリームなどのプライベートジェット機があります。

初飛行が待たれるMRJも小型機に分類されることになります。

2012年から国内に本格参入したLCCの3社が使っている機材はエアバスA320ですが、実はこれも一般に小型機と呼ばれることがあります。スカイマークなど国内の新興航空会社はA320と同じサイズのB737を使っていて、この2機種の標準座席数は180席以上あるのです。

LCCの飛行機に乗る場合、ボーディングブリッジを使わず一度外にでてタラップを使って搭乗することも多いのですが、実際に近くで見てみるとA320でも結構な大きさがあります。

ちなみに、航空管制においては大型機・中型機・小型機を明確に区別する基準があります。

最大離陸重量、つまりは機体そのものの自重、搭載できる乗客や荷物、そして燃料を合計した重さに基づくものとなっています。

航空管制の基準では、最大離陸重量30万ポンド/136t以上をヘビー、同1万5,500ポンド/7t~30万ポンド/136t未満をミディアム、1万5,500ポンド/7t未満をライトとしていることから、B747、A380、B777、B767、B787、A330、A340、A350などの2通路機はヘビー(=大型機)、B737やA320、ガルフストリームG550などのナロウボディ(単通路)機はミディアム(=中型機)、セスナのプロペラ機などの軽飛行機はライト(=小型機)に分類されることになります。

ただ、総2階建て500席以上のA380と300席弱のB787が同じ大型機の分類となるのには違和感を感じざるを得ません。

例えば、B747やA380のような2階席があるような機種を超大型機、B777やA350-900/1000のような300席以上の機種を大型機、B787やB767、A330、A350-800などを中型機、B737やA320、ATR72などを小型機、セスナ機などを超小型機と分類すればしっくりくるのかもしれません。

そもそも、メディアなどで表現される場合はジェット機の中のみで大型・中型・小型の区別をしているような気がします。

ところで、羽田空港には一部の離島路線を除いて100席以下の航空機が乗り入れすることができないことはご存知でしょうか?

八丈島など一部の離島路線は対象外なので、たまにボンバルディアのプロペラ機などを見かけることがありますが、FDAやIBEXを見かけないのは会社の路線参入方針とは別に羽田空港にはフリート制約があるからなのです。

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