麻薬を素早く見つけることができる麻薬探知犬の凄さ

空港内には「麻薬探知犬」が働いていて、麻薬をにおいで発見することができます。麻薬犬は荷物を預けた人やこれから預ける人がいる場内や、旅行者が入ることができない、荷物をベルトコンベアに載せる場外の2つの場所にいます。

麻薬犬は場外(アグレッシブ・ドッグ)と場内(パッシブ・ドッグ)の2種類に分けられています。

1つ目のアグレッシブ・ドッグは、車通りの多い騒音がある場所で働いています。麻薬のようなにおいがした時は荷物に傷がつかないように引っかくなどしてハンドラー(訓練士)に伝えます。

2つ目のパッシブ・ドッグは、ターンテーブルに運ばれた荷物のにおいをかぎ、もし麻薬を見つけたときはその場に座り込みます。旅行者の前で荷物を引っかくことはせずに、訓練士だけにわかるように知らせるのです。

しかし、麻薬犬が「お客さんの前ではおとなしくしよう」と考えているわけではありません。麻薬を見つけたときの動作が違うのは、あらかじめいろいろな訓練をされているため。

ただ、麻薬を見つける訓練は基本と同じです。訓練内容は、ダミーと呼ばれる麻薬のにおいの袋がついた筒状の道具が使われ、それを隠すことによって犬が探し出すのです。

うまい具合にダミーを見つけてきたら、ハンドラーは褒めてあげるのです。何回も訓練するうちに、犬はダミーを見つけることによって褒めて遊んでもらえると思い、麻薬のにおいを探すようになるのです。

つまり、麻薬犬たちにとって麻薬を見つけるということは、ハンドラーに褒められて遊んでもらうためにしていることなのです。

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