ギネスにも載るほどのB737とそのファミリー

エアバスA320とともに、世界中のLCCが多く使用しているのが、ライバルのボーイング社が生産しているB737です。

世界最大のLCCと言われているのがアメリカのサウスウエスト航空で、設立も1967年と歴史も古く、世界中の格安航空会社がそのビジネスモデルを参考にしていることで広く知られています。

格安航空会社の多くが主力機として採用するB737を550機保有・運航しており、世界最大のB737の運用者でもあります。

サウスウエストはエアラインとしての歴史が長いこともあり、保有機種数は5機種となっていますが、B737の最新型機種であるB737―700とB737―800を大量に発注しており、古い機体の退役後はこれらに置き換わる予定となっています。

A320を導入したピーチも、機種の選択にあたり、このB737とA320との間で迷ったそうです。というのも、性能面では両機種とも優劣をつけがたく、航行距離も同程度、そして世界の航空会社の支持もほとんど同じくらいあったからです。

それでは一体、B737とはどのような機種なのでしょうか。

まず、その初飛行からみてみると、1967年に初の飛行を実施、今ではB737の派生型は第4世代までになっています。

737ファミリーは6,000機以上を受注しており、現在ボーイング最大の競合社がビジネスを開始以来、今日までに獲得した全機種の合計受注数を上回っています。

そして、2006年2月13日、ボーイングは5,000機目となる737型機をサウスウエスト航空にデリバリーし、最も多く製造された民間航空機としてギネスブックに記録されています。

そして541以上の運航会社によって、190ヶ国、1,200都市以上に飛行しており、世界中の空を飛ぶ25%以上の航空機が737型機だそうです。また、ボーイングが受注した約16,173機の航空機のうち、約34%が737ファミリーです。

その中でも次世代737―600/―700/―800/―900の各モデルは、世界で最も多く使用されている民間ジェット機としての737型機の優位性を引き継いでいます。

短・中距離用航空機である737型機は、信頼性、容易性、運航・整備コストの低減による付加価値を航空会社に提供するというボーイングの基本哲学に基づく機体です。

次世代737型ファミリーは、従来型である737型機を基盤とし、様々な改善を施すとともに、最先端テクノロジーを導入しています。そのなかでも最先端ブレンディッド・ウィングレットは、燃料効率の向上、航続距離の延長、座席数の増加、エンジンのメンテナンス・コストの削減をもたらすなど、航空会社に数々の優位性を提供しています。

また、次世代737型旅客機の客室は従来機のデザインを刷新し、より快適に、そして斬新な機内環境になっています。

次世代737型ファミリーのなかでも最新機種の737―900ER型は、737―900型の座席数を増加し、航行距離を延長した航空機です。この機種はインドネシアのライオン・エアーによって30機受注しており2005年7月にローンチしています。

この737の新世代シリーズが、ボーイングMAXです。これはボーイング社が現行のボーイング737新世代シリーズ(第1~3世代)を置き換える目的で、B737シリーズを元に開発している機種です。

元々、ボーイング社内では737の設計を練り直す計画があり、そんな中、エアバス社が2010年12月に現状より燃費・運用効率のよい新型エンジンを搭載したA320neoをローンチしました。各航空会社の評価は高く、特にエアアジア、IndiGoによる大量の受注がありました。

このA320neoの成功を受け、2011年8月、対抗馬としてボーイング737MAX計画が立ちあがりました。航行距離はA320neoと同等かそれ以上、そして燃費は対エアバスA320機で16%、同A320neo機で4%の向上を狙っています。

種類は737MAX7・737MAX8・737MAX9の3系統が予定されており、それぞれ737新世代シリーズでも人気の高い737―700/―800/―900型機をベースに開発しています。

特にエンジン部分に力を入れており、新世代シリーズより大きく、燃費の良いエンジンを搭載します。他にも、機体のデザインも変更し、初号機の納入は2017年に予定されています。

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