世界一短い滑走路は、両端とも断崖絶壁!?

世界一滑走路が短い空港は、カリブ海のサバ島にあります。

カリブ海という言葉で日本人がイメージするとおりの、絵本の挿絵から抜け出たような、美しい風景の島です。水色の空の下、緑色の山並みが低く長く海へと突き出し、赤や青など、色とりどりの民家の屋根がたくさん並んでいます。

ですが、そのサバ島の空港となると、かなりの難所です。

島の北東端は狭い三角形で、海に向かって伸びています。そこにサバ空港があるのですが、三角形の一辺には急傾斜の山腹が迫り、残る二辺は崖です。

それに、サバ空港の滑走路は396メートルしかなく、滑走路の先端は「海に面した崖」。滑走路の反対側の先端も同じく「海に面した崖」です。この島に着陸しようとする旅客機は、滑走路の片方の先端、つまり高さ20メートルの断崖を目指して飛ぶことになります。

乗っていると、崖に突入していく気分がするそうです。

旅客機が滑走路に着陸すると、滑走路の行く手の先端にも、約20メートルの断崖絶壁があります。

崖の向こうは当然海ですから、もし旅客機が滑走路をオーバーランすれば、崖から飛び出して20メートル下の海に落ちます。そうした危険な要素が多いことから近年、サバ空港は公式に「廃港」とされました。

もっとも、島の観光客や住民には欠かせない大切な空港なので、航空会社の責任で、きちんと運用されているそうです。

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