赤ん坊を連れて気持ちよく飛行機に乗るためには?

飛行機の中というのは気圧が変化するので、敏感な人の場合は大人でも体に負担がかかります。ましてやそれが乳幼児なら尚の事です。また、赤ん坊が泣いてしまうのは仕方ないことであるとはいっても、密閉空間である飛行機の中では大変な迷惑になります。ですからむやみに赤ん坊を連れて飛行機に乗るというのは賛成できません。

とはいえ、どうしても赤ん坊を連れて飛行機でなければ行けない遠隔地や海外に行かねばならないという状況もあるでしょう。そのような、やむを得ず赤ん坊を連れて飛行機に乗る時の対策を考えてみます。

まず、運賃については国際線か国内線かによって違いがあります。

乳幼児運賃についてはJALとANA共通で以下のようになっています。

◆国内線:2歳以下で同伴者が抱いて乗る場合は無料。2歳以下でも座席を使う場合は大人普通運賃の半額。

◆国際線:2歳未満で同伴者が抱いて乗る場合は大人運賃の10%。2歳未満でも座席を使う場合は大人運賃の75%。

スカイマークも2歳以下で同伴者が抱いて乗る場合は無料、座席を使う場合は小児運賃がかかります。

なお、各社生後8日以内の子供は乗せられません。

もし移動する曜日や時間帯を選べるならば、なるべく乗客が少なめの便に乗るほうが、他の乗客への迷惑度が下がり余計なトラブルも抑えられます。平日の昼前ぐらいから午後早めの、旅行に行くには中途半端な時間帯を選ぶのがいいのではないでしょうか?あまり人が乗らない時間帯であれば予約も取りやすくなります。

赤ん坊の体に与える気圧変化の問題ですが、地上の気圧が1気圧(約1013ヘクトパスカル)であるのに対し、一般的な旅客機では飛行中の客室内は0.7~0.8気圧ほどの気圧に保たれています。これは標高2500mほどの山の上にいるのと同じ程度の気圧です。

標高2500mというのは富士山で言えば5合目あたりで、浅間山や男体山の山頂とほぼ同じ高さとなります。

なぜ地上と同じ1気圧にしていないかというと、飛行機の強度が保たないからです。

この問題を、機体の素材をカーボン素材にすることによってある程度解決したのがボーイング787です。ボーイング787の客室内は他の旅客機よりは高めの0.9気圧ほどになっており、湿度も高めに保たれているので、乳幼児や体が敏感な人が乗っても気圧変化による影響を最低限に留めることができます。

もしボーイング787を選べる路線で目的地に行けるなら、それを選んだほうがいいでしょう。

座席は母親と子供2人、あるいはそれに父親を加えた3人で使えるように窓側2列または3列の席を予約するのがいいと思われます。子供の世話をしやすいのとともに、周囲の他のお客さんへの迷惑もある程度は防ぐことができます。

しかし、いろいろ対策を講じてもエコノミークラスでは空間自体が狭いので、赤ん坊の世話をするのは大変です。2014年に就航したエアバス社のA330-300を運用するスカイマークの便であればエコノミーでも全席「グリーンシート」という非常に余裕がある座席空間を使えるのですが、まだ機体数自体が少ないので利用できる人は限られます。

JALの国内線であれば運賃+1,000円のクラスJや運賃+8,000円のファーストクラス、ANAの国内線であればプレミアムクラスがお勧め、国際線では両社ともプレミアムエコノミーかビジネスクラスがお勧めです。

いずれにしても特殊な条件の移動となるわけですから料金をケチるべきではありません。

なお、乳幼児を連れて行くときは各社のサービスに事前に申し込んでおいたほうがいいかもしれません。

JALには「ベビーおでかけサポート」というサービスがあります。これは機内ではミルク作りのお手伝いやおむつ替え専用テーブル付きトイレへの案内などのサポートが受けられ、空港ではベビーカーの貸し出しサービスも受けられます。また、クラスJには乳幼児同伴客専用シートも用意されています。

ANAには「ANAファミリーらくのりサービス」があり、これも機内での移動や荷物の収納などのサポートやベビーカー貸し出しサービスを受けられ、国際線の場合は赤ん坊用のスペシャルミールも用意されています。また、機内専用のベビーベッドも使えるようです。

赤ん坊を連れて飛行機に乗るとあからさまにクレームを付けられることもありますがそれは当然のことです。赤ん坊を連れて乗るのは当然の権利などと思わず、他の乗客に迷惑をかけることを自覚して、なるべく周囲に影響を及ぼさないような対策をとるのが親としての当然の務めでしょう。それができないならば厳しいことを言うようですが、飛行機には乗るべきではありません。

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