世界一忙しい空港とは?

空港は、主に旅客機・貨物機など民間航空機の離着陸に使用される飛行場内の施設をいいますが、2009年時点でのアメリカ中央情報局の報告によると、「上空から確認できる空港あるいは飛行場」は、全世界に約44000箇所あり、その内の15095箇所は米国内にあ」り、米国が世界でもっとも多いそうです。

世界中にこんなに多くの空港がある中で、世界一忙しいといわれている空港がアメリカにあります。それが、アトランタ国際空港です。

アトランタ国際空港は、正式名をハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港といい、アメリカのジョージア州アトランタ市のビジネス中心部から11キロ南のところに位置しています。

1925年にキャンドラーフィールド空港として開港し、1929年にアトランタ市営空港と改名、そして1957年にはアメリカにおいて最も忙しい空港の一つとして発展していきました。

1999年以来、ターミナルの大きさや利用者数、発着便数のどれをみても世界最大級の空港であり、2009年には世界で最も忙しい空港とランキングされました。

このアトランタ空港は主に、アトランタに本社を置くデルタ航空やエアトラン航空のハブ空港として機能しており、発着便の70%以上がデルタ航空関連の便で南北アメリカやヨーロッパ、アジア、アフリカへ就航しています。

アトランタ国際空港は現在でも年間約9千万人が利用しており、これからも増え続けるであろう乗降客に対応すべく、アトランタ市とその航空部門は、60億ドルを超える10年がかりのハーツフィールド・ジャクソン改善プログラム(CIP)を実施中です。

CIPは、国内線および国際線利用客の増加予測に合わせて、実質的なインフラ施設を計画・設計・建築・保守し、フライトの遅れを減らし、滑走路とターミナルのキャパシティを増加、全体的な顧客サービスを向上させることにより、空港を総合的に支援しています。

アトランタ国際空港の国際線の乗客は2015年までに1,300万人を超えると予測されており、この需要を満たすため、CIPプランナーはアトランタ空港内に新しいターミナルを設計しました。

このプログラムの主な内容は、フラットスクリーンのプラズマID表示モニターをセキュリティ・チェックインと空港モールに設置し、近年厳しくなったセキュリティ・ポイントを出来るだけ早く通過できるように工夫されました。

また、6つのコンコースとアトリウム全体で、270店舗以上の小売店、レストラン、ビジネスサービスが営業を行っています。さらに、空港ではワイヤレス・インターネット・サービスを提供しているエリアが多くあり、ターミナル・すべてのコンコース、そして空港モールで利用できます。

新ターミナルの特徴は入国時のスムーズさです。これまでアトランタ空港の入国は、ターミナルの構造上、通関後に再度、荷物を預け、セキュリティーチェックを受けてからバゲージクレームへ向かうという非効率さが有名でした。

しかし新ターミナルでは、通関後、そのままターミナルの外に出ることが出来ます。その点が改善されただけでも、随分と違うのではないでしょうか。また乗り継ぎをする人は、通関後、外に出ることなく再度荷物をドロップオフして、案内板に沿って、手ぶらで館内をトラムで移動することができます。

そんな数多くの乗降客の荷物は1日に約3万個にもなるそうで、バックグラウンドでは大量の荷物を処理するバゲージシステムが稼動し続けています。

今でこそ世界一忙しい空港といわれるようになりましたが、1830年代の開拓時代は人や物資の輸送手段として鉄道が敷かれました。サバンナの港やニューヨーク、シカゴなどから路線が延び、アトランタの街は一変しました。こうした状況は、Western & Atlantic=鉄道で大西洋に通じる街を意味するアトランタという地名に表れています。

その後、自動車社会となり、鉄道は徐々に廃れていきましたが、アトランタの街はいつもエネルギーで溢れおり、各方面からのハイウェイが集中しました。そして航空機時代がくると空の十字路として発展したのです。

アトランタには全米の大企業のトップ500社のうち、450社が拠点を置いているそうで、日本から進出している企業も少なくありません。いつの時代もアトランタの街は活気付いており、空港にもそれが反映されているようです。

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