うまくいったら「2円で空の旅」が!?格安LCCを利用する時の4つの注意点

千円単位で航空機を利用できるLCCはありがたい存在です。

なぜこんなに安いの?と思いますが、けして値下げ競争でムキになっているからではありません。LCCが格安なのは、運行に関わるスタッフの配置の効率化をはかるなど、徹底的に業務を見直すことで、「運行するためのコスト」を下げているからです。

運行のコストを低くする工夫の一つに「乗客に協力してもらうことで、省略できるサービスは省略する」というものがあります。ひとつでもサービスを減らすことができれば、そのサービスを行うためのコストが必要なくなり、その分、料金を値下げできるからです。

そのかわり独自のルールがあり、なにもかも大手航空会社と同じとはいきません。乗客の方でも、ちょっとだけ頑張ることになります。

でも、そのちょっとの頑張りで、「数千円で空の旅!」です。

しかも、うまい具合にちょうどよく、セールの日に搭乗することができたら、「セールで2円!」という、超破格の値段での空の旅が可能になるのです!

そんな超魅力的なLCCですが、ここで「LCCを利用するときの主な注意点」をご紹介します。細かいルールは航空会社によって違うので、会社のホームページなどで確認してください。

【格安LCCを利用するときの主な注意点:その1】

LCCを利用するときは、急な予定変更に注意が必要。

これには、「自分の予定変更」と「飛行機の予定変更」の2種類があります。

自分の都合で予約をキャンセルした場合は、飛行機を利用しなくても代金を100%支払わなければなりません。行っても行かなくても、金額は同じということになります。もともとが安いのだから多少のことは、ガマンするしかありませんが、ただガマンするだけではなく、いくつかの回避方法があります。

一つは、予定が変更になる可能性の高い日には、最初から予約しないこと。時間に余裕があって、そうそう変更にならないときに予約したほうがよいでしょう。

その他の回避方法に、有料ですが「払い戻し可能」のオプションをつける方法があります。少しでも安くしたいからこそLCCを使うわけですが、急な予定変更が不安な場合は、オプションをつけたほうがいいかもしれません。

オプションサービスは払い戻しが可能になる他に、通常、手荷物が10kg以内制限のところを、20kgまでサービスになったり、JALマイルが貯まる、日付、時間、搭乗者名の変更が無料でできるなど、いろいろな特典が受けられるようになります。

【格安LCCを利用するときの主な注意点:その2】

航空会社側の都合で、自分ではなく飛行機の方が予定変更になることがある。

天候が理由であっても、航空会社の機材などの都合が理由であっても、LCCで行われるのは、「LCCの後続便への振り替え」のみとなります。

大手航空会社のような「他社便への振替」「他交通機関への振替」はありません。天候といっても、雪や台風だけでなく、鹿児島空港利用時に火山灰で欠航になった、というケースもあります。

時間に余裕がなく、絶対に飛行機の予定変更があってはならない、という時は、利用を見直したほうがいいかもしれません。

後続便に振り替えてもらっても、それでは時間的に間に合わないとなれば、結局は他の航空会社に乗り換えるしかない、となる可能性があるからです。時間に余裕をもって乗るか、急ぎの用件のときは、飛行機が予定変更した場合に備えて、他の航空会社や交通機関の状況を調べておいたほうがいいかもしれません。

【格安LCCを利用するときの主な注意点:その3】

あまりぎゅうぎゅうな予定は立てないこと。

飛行機の予定が変更になったら、何に乗ろうか、どういうルートで行こうか、ゲーム感覚でいられるくらいの余裕があったほうがいいでしょう。逆に、それくらい時間や気持ちに余裕がある時でないと、利用はおすすめできません。LCCの運航率は86%と言われているからです。

単純に考えると、100回乗ろうとしたとき、14回は乗れないかもしれない、ということになります。

しかし、航空会社のほうでも、やたらと予定を変更しているわけではなく、欠航が決まると、すぐに会社のウェブサイト・フェイスブック・ツイッターなどで、いっせいに告知してくれます。

ただ画面に表示する、というだけでなく、航空会社から、電話やメールで、乗客一人ひとりに直接連絡してくれることもあります。欠航の告知や、航空会社からのメールなどを見逃さないよう、「いつでも航空会社と自分が連絡できる状態を維持する」ようにしておきましょう。

【格安LCCを利用するときの主な注意点:その4】

「後続便への振り替え」もなにも、全面的に欠航になってしまうことが・・・。

欠航のときも独特のルールがあり、現金での払い戻しは行われません。そのかわりに、バウチャーという「次回の利用時に使える割引券での払い戻し」となります。

割引券での払い戻しといっても、空港で割引券をもらって帰るというような方法ではありません。欠航が決まったら、LCCカウンターで空港スタッフから払い戻しに関する書面をもらって帰り、後日LCCに連絡して、バウチャーナンバーをもらいます。

バウチャーナンバーの有効期限は、発行から半年。

人によって飛行機に乗る頻度が違うので、微妙な感じの有効期限ですが、半年程度なら、それほど困らないのではないでしょうか。

ただ、いざバウチャーナンバーを使って、飛行機に乗りましょうとなったときは、電話のみの予約となります。

これらを逆に考えると、大手航空会社のサービスが手厚いのは、そのためのコストが搭乗料金に含まれているためだとわかります。必要なサービスを見極め、LCCと大手航空会社それぞれの特徴を上手に利用したいものです。

関連記事

ページ上部へ戻る