羽田空港での一夜の過ごし方

首都圏住人にとっては、2010年の羽田空港の再国際空港化は非常にありがたいものでした。

ただ、早朝便のチェックインに間に合うような早朝運行の電車やバスがないため、フライト時間によっては空港か、あるいはその近くで一夜を明けねばならないというのは不便なところ。その不便さは2015年6月現在でもまだ解消されていません。

さて、では間に合うように一夜を過ごすという場合はどこで過ごせばいいでしょうか?

一番安上がりなのは羽田の国際線ターミナルで過ごすということです。国際線ターミナルは24時間営業なのでベンチで仮眠することは可能。ただ、安全な日本国内で、さらにガードマンの定期巡回もあるとはいえ、セキュリティー面で100%安全とはいえませんし、何事も無く時間まで過ごせたとしてもベンチでの仮眠では体力的にきついものがあります。

そこで次善策として、お金はかかりますが空港のホテルに泊まるという方法が考えられます。羽田空港には、国内線第1ターミナルのカプセルホテル「FIRST CABIN」と国際線ターミナルの「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」という二つの宿泊施設があります。

ただ、この二つのホテルは空港内にあって早朝移動の面倒がないとはいえ、少し割高です。旅費を節約したいという人にはあまりお勧めできません。

もし京急や東京モノレールの始発に乗れば間に合うというフライト時間なら、京急蒲田や浜松町近辺のネットカフェで一夜を過ごすという方法もあります。しかし電車やモノレールの始発では間に合わない場合は、タクシーに乗ると却って割高です。

実は、京急蒲田駅やJRの蒲田駅周辺には、羽田空港までへの早朝送迎サービスを行っているホテルがあり、宿泊費も空港のホテルに泊まるよりは割安。また、そのようなサービスを行っているホテルには温泉ホテルもあります。意外かもしれませんが蒲田近辺の地下には「黒湯」と呼ばれる温泉が存在します。

ホテルではありませんが温泉施設「天然温泉平和島」でも空港までの送迎プランがあるので、温泉につかったり仮眠をとりながら空港に行くまでの時間を過ごすことができます。こちらの温泉は黒湯でなく「高濃度炭酸泉」です。

ホテルや温泉施設を利用する場合は問題ありませんが、空港ベンチやネットカフェで一夜を過ごす場合、到着時や出発前にシャワーでさっぱりしたいという人もいると思います。

まず、国際線ターミナルの2回到着ロビーには、24時間営業のシャワールームがあります。使用料は30分1,030円でドリンク券付き、15分ごとに520円で延長使用もできます。シャワー室内にはタオル・シャンプー・リンス・ボディーシャンプーなどがひと通り揃えられているので、わざわざシャワー用の道具を持っていく必要はありません。

また、上述のロイヤルパークホテル ザ 羽田には1時間単位で使えるシャワー室付きの「リフレッシュルーム」があります。こちらも24時間営業で、ベッドはありませんがソファーとテレビ、ネット回線がある個室になっています。

リフレッシュルームの利用は、1時間までは2,000円、30分ごとに1,000円で延長できます。ただ、4時間使うなら同じ値段でFIRST CABINに泊まれます。

FIRST CABINにも「ショートステイ」というサービスがあり、こちらはファーストクラスで1時間1,000円、ビジネスクラスで1時間800円。ただしこれは10:00~19:00までの値段で、5:00~10:00までの早朝ショートステイは3時間3,000円のプランのみになります。

こうしてみると、どれをとっても「帯に短し襷に長し」といった感じですね。一番いいのは深夜便・早朝便の電車やバス路線ができることなんじゃないかと思います。

関連記事

ページ上部へ戻る