フライト終了後のパイロットがするお仕事のアレコレ

ロサンゼルス国際空港への着陸滑走で、オート・ブレーキをOFFにした頃、ロサンゼルス・タワーからグラウンド・コントロールと交信するよう、周波数を教えてもらえます。

グラウンド・コントロールが教えてくれるのはスポットの場所と、そこへの行き方。

エプロンの中で、個別の航空機に対し指定された領域をスポットと呼ぶ。らしいですが、このあたりはどこまでどうなのか、英語と日本語がごちゃごちゃなのだそうです。

日本語でスポットと言ってるのはエプロンだという人もいます。

ともかく、あともう少し・・・。

スポットに近づいていくと、マーシャラーが待っていて、完全にジャンボ機を止めるまで、必要な動きを手信号で指示してくれます。飛行機のドアの位置がちゃんとボーディング・ブリッジに合うよう、見ていてくれるのです。

マーシャラーが指示した場所で、ブレーキ・ペダルをいっぱいに踏んだら、ジャンボ機は完全に停止します。これで離陸から着陸まで全部終わり、フライト終了といきたいのですが、まだ終わりではありません。

乗客たちは、さっさと機内から出て空港に行こうと準備しているところですが、それと同時にパイロットがコックピットを出て、ジャンボ機から降りるということはありません。

まずはEICASで、タイヤの温度と圧力の状況を確認。

ジャンボ機の前脚2本のタイヤにはブレーキがありませんから、タイヤの圧力と脚ドアが閉になっていることだけを確認します。主脚16本のタイヤには、それぞれブレーキが取り付けられています。温度と圧力の値が表示されていますから、それを確認します。

次は、エンジンをシャット・ダウンです。ジャンボ機は停止しましたが、この時点では、まだエンジンが動いています。

このときもチェック・リストの読み上げを行いながら。最終項目はPARKING、スピード・ブレーキがDOWNになっていること、フラップのUPを確認したら、こんどは本当のフライト終了です。

客室乗務員や航空整備士がコックピットに来てくれるので、フライト終了のあいさつや打ち合わせです。

航空整備士には、機長が機体の状況を口頭で伝えます。フライト中、とくに問題なければ「オペレーション・ノーマル」です。航空日誌も渡して、機長と操縦席を交代したら、航空整備士の出番。

時間帯などにもよりますが、ジャンボ機はロサンゼルス国際空港で数時間すごしてから、あらためて成田空港に向かって離陸して、今終えたフライトとは逆方向のフライトをすることになります。その数時間の間に、航空整備士を初めとするスタッフが、清掃、点検、整備、物品の搬入など、ジャンボ機の出発に必要なすべての作業を行います。

機長と副操縦士はボーディング・ブリッジを通って、入国手続に向かいます。これは客室乗務員も一緒。飛行機のパイロットや客室乗務員だからパスポートは要らないとか、保安チェックが必要ないということはありません。

パイロットの免許を持っています。健康状態に問題ありません。航空英語できます。他にもいろいろな証明をしなければならないので、書類をたくさん抱えて自宅を出るそうです。

必要な書類は10種類までいかないそうですが、ファイル一冊分くらいはあります。一つ忘れてもフライトできませんし、日本に取りには戻れませんから、ちゃんと揃っているかどうか、自宅からショーアップまで何度も点検をくり返します。

こういった書類の整理に大切なことは、「書類ケースから書類を出したら、必ずもとの位置に戻す」ということだそうです。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る