航空会社を選ぶ際、前後の座席間隔『シートピッチ』は大きな基準になるかもしれない

外国人観光客の公共心やモラルのなさが世界各地で問題になっていますが、日本国内でも電車に乗るとマナーができてない人がよく見られ、日本人もそのうち他国同様の扱いになる日が来るのかもしれません。

ただ、そうした乗客側の問題とは別に、アメリカではサービスの低下が飛行機内での問題を引き起こしているという見方もあるようです。

それはどういうことかというと、アメリカでもLCCがシェアを伸ばしているために競争が激しくなり、一般航空会社も1便あたりの乗客数をできるだけ増やすため、シートを小さくするとともに座席間隔を狭めているせいで、わずかな空間をめぐって乗客同士のケンカが頻発しているそう。

シートの基部の一番先端の部分から、その後ろのシートの基部の一番先端部分まで(座面の最先端から後ろの座面の最先端までの場合もあります)の距離を「シートピッチ」といいます。シートピッチが狭いほど、足元がきつくなって乗客が『イラッ』とする率が高まります。

日本国内のLCCの場合は、シートピッチが70cmというのが標準的なようです。実際の利用レポートなどを見ると、一般的な体格の男性だと前の座席の背もたれに膝が当たってしまうというレベルの狭さのようで、シートを見ると、座面自体も浅いように見えるため、かなり座り心地は悪いのではないかと思います。

個人差は当然あると思いますが、1時間半程度ならば耐えられるけれど、羽田から2時間以上かかる沖縄や、ましてや4時間ほどかかる台湾までは我慢できない方もいるかもしれません。

一般航空会社の場合、エコノミークラスは31インチ(約79cm弱)と、LCCより9cm近く広くなります。しかし、それでも窓側の席の人が立つためには、通路側の人が膝を外へずらしたり、立ち上がったりしなければいけない程度です。JALは現在、シート自体を薄くすることで、最大で5cmシートピッチを広くする普通席の提供を始めました。

ANAのほうも、2015年から一部国内線に新しいシートを導入しています。これは、シート自体を薄くするのに加え、従来型と比べると座面の前側が微妙に高くなっているように見えるので、それによって足元が高くなるために縦方向の空間を確保したということではないかと思います。

普通席で最も広いシートピッチだったのが、破綻前のスカイマークが導入した「グリーンシート」で、これはJALの「クラスJ」と同じ97cmという広さでしたが、残念ながら破綻とともに廃止されています。

現在普通席でもっとも広いシートピッチなのは、九州を拠点とするスターフライヤーの90cmだそうです。

多少イライラしても安いほうを選ぶのか、それとも多少高くてもイライラが少ないほうを選ぶのか、それは個人の自由ですが、安くて広いシートなどというのはやはりありえないので、あきらめるしかなさそうです。

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