飛行機内で飲むトマトジュースが美味しい科学的な理由とは

飛行機が離陸してしばらくすると、CAさんがドリンクをサービスしてくれますね。その時何を飲みますか?いつも同じ?それとも・・・

初めて飛行機に乗った時にはなおさら、何にしようか・・・迷ったことは誰にでもあるのではないでしょうか。

日本国内ではANA・JALともにほとんどの便でドリンクサービスがあります。

海外の航空会社ではどのようなドリンクが人気なのでしょうか。

2010年のルフトハンザドイツ航空搭乗客の一番人気は意外にもトマトジュースです。

2010年の1年間で消費されたトマトジュースは170万リットル、それにに対し、ビールは160万リットルでした。数字にしてみるとすごいですよね。ビールよりも多いなんて本当に意外です。

この報告を受け、ドイツの研究者らが、研究室に旅客機エアバスA310-200の客室を設置し、気圧と湿度を運行中の飛行機と同じ条件にし、100人にいろいろな飲み物を味見してもらう実験を行いました。

実験を始めるとすぐに、気圧の低下に伴い、人の味覚に変化が起こることに気がつきました。

Andrea Burdack-Freitag先生は、あるサイト(Slate.fr)でこう話しています。

「トマトジュースは、一般的に、地上では土臭く、カビっぽい。しかし、気圧が下がると、味がまろやかになって、とてもジューシーで爽やかな飲み物になる。」と。

つまり、人の嗅覚と味覚は気圧の低下によって変化するため、上空で飲むトマトジュースがよりおいしく感じられるということなのです。

トマトジュースにそんな秘密があったなんて知りませんでした。今度旅に出る時は、トマトジュース!という選択肢もありかもしれません。

関連記事

ページ上部へ戻る