飛行機のエンジンに関する素朴な疑問

飛行機を動かす動力はご存じのとおりエンジンですが、エンジンだけであの巨大な乗り物を飛ばすことができるというのは不思議に思えます。

では、エンジンとはどのようなものなのか、そんな素朴な疑問にお答えしていきます。

まずは、エンジンの大きさについて。

飛行機に近づく機会はあまりないので、実際にどのくらいの大きさなのかはご存じない方も多いと思います。

飛行機の大きさは小型機から超大型機まで様々で、機体の大きさによってエンジンの大きさも異なっていますが、一番大きいエンジンは直径3.25mもあり、重さは52,163kg。

パワーはF1マシンの28車分にもなる威力をもっているとのことで、目安としてはニューヨークからオランダのアムステルダムまでだいたい8時間ほど継続して飛行することが可能。

では、このように巨大なエンジンはどのように管理されているのでしょうか?

車のエンジンの場合は所有者の車好き度によってメンテナンスの度合いに差がありますが、飛行機については航空法により整備の時期などが義務付けられているため、常に管理されているといってもよいでしょう。

また、毎日運航の度にメンテナンスが行われるのはもちろんのこと、日々のメンテナンスで特に問題ない場合であっても、厳密な点検を8時間フライト×7,300回おきに、より細部にわたる点検を8時間フライト×200~400回の周期で行うことになっています。

エンジンが突然壊れてしまったらどうするのでしょうか?

突然故障してしまうと、小さい部品とは違ってすぐに取り換えはできませんので、飛行機を止めることになります。

しかしながら、エンジンの急な故障やバードストライク等に備えて、ほとんどの航空会社では予備のエンジンを準備しているので、大体24時間以内には新しいものに交換することができるそう。

故障したエンジンは修理が必要となり、数ヶ月を要することも・・・。

この予備エンジンは、一般的に14億~40億円ほどと言われていて、航空会社の倉庫に保管されています。エンジン自体も大きいので、倉庫の大きさは4万平方メートルほどの広さにもなるそうです。

私たちが乗る飛行機だけではなく、航空会社は安全に運航するための予備設備等にも多くのコストをかけて管理をしているのです。

関連記事

ページ上部へ戻る