大型機が飛べる空港の条件とは?

2008年5月に、シンガポール航空のエアバスA380が、成田とシンガポールの間に就航しました。成田のように総2階建ての大型機が発着できる空港と、小型機中心の空港を分ける要素は何でしょうか。

それは、その空港の持つ滑走路の長さや本数に大いに関係します。とくに国際空港のような大きな空港は、複数の滑走路を使い分けることで、様々な種類の飛行機の発着を可能にしています。

日本で一番長い滑走路を持つのは、成田空港のA滑走路と関西国際空港のB滑走路で、どちらも4,000mです。また、日本で一番滑走路の本数が多いのは、羽田空港の4本です。
 
これらの国際空港を含めて、日本には100近い数の空港があります。このうち、国土交通省が管理し、国際路線にも適用できると定められている空港は、成田、羽田、関西、中部の4空港です。

それとは別に、「飛行機の種類ごとに求められる滑走路の長さ」も、航空法により決められています。たとえば、ボーイング747なら2,500m、ボーイング737なら2,000mというようにです。

大型機は飛行距離が長いため重量が増え、機体が重くなれば滑走距離が長くなります。しかし、航空法に決められた長さのない滑走路をもつ空港でも、直行便でなければ、大型機を離発着させることは可能です。

その例が石垣空港です。沖縄の離島にあるこの空港の滑走路は、1,500mの長さしかありませんが、羽田や関西、中部などからボーイング737が飛来しています。

遠くの大きな空港では、燃料をたくさん積んで長距離の飛行に備えることができますが、石垣空港では少ない燃料で機体をなるべく軽くして離陸するので、那覇空港などを経由しなくてはなりません。

国内線はそのような方法で滑走路が短くても対応できますが、国際線はそうは行きません。アメリカやヨーロッパ行きの飛行機は、3,000m以上の長さの滑走路がなくてはいけません。

同じボーイング747で、羽田―新千歳間をフライトする場合の機体の重量は、燃料を含んで約250トン程度なのに比べ、成田―ニューヨーク(JFK)間では同じ条件で約400トンにもなります。

もちろん単純な比較はできませんが、重くなれば、その分より長い滑走路が必要となるので、これら国際線の便の運行は、規定の長さの滑走路を持つ空港に絞られることになります。羽田、成田、関西、中部などのほか、新千歳、広島、那覇など、3000m以上の滑走路をもつ空港に大型機が多く就航するのは、このような理由があるのです。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る