羽田空港まで鉄道がひけない?!東京モノレール誕生秘話

多くの羽田空港利用者が使う東京モノレール。鉄道や車と違い、高い目線で都心を移動できるので、眺めが良くとても人気があります。

しかし上空ならではの問題がないわけではありません。

その1つが、故障などでモノレールが止まってしまった時の対処法です。地上を走る鉄道なら、素早く乗客を脱出させることができますが、空中ではそうもいきません。

もし、何らかの理由でモノレールが故障してしまった時は、救援用車両を反対車線に走らせて、乗客を助け出すことになります。しかし停電時はどうでしょう。その救援車両を出すことも難しくなってしまいます。

メリットとデメリットを合わせ持つように見える東京モノレールですが、その開業は1964年、東京オリンピックの開催に合わせたものでした。

当初はモノレールではなく、地上に鉄道を走らせる案もありましたが、これには思わぬ問題が生じました。鉄道用地の買収に時間がかかり、オリンピックに間に合わないかもしれないという事態が生じたのです。

肝心のオリンピック開幕に間に合わないのでは意味がありません。そこで用地買収が不要な京浜運河の上にモノレールを建設する案が採用されました。こうしてオリンピックに間に合うかたちで現在の東京モノレールが誕生したのです。

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