マレーシア航空370便事故から1年を過ぎ、マレーシア政府がようやく事故防止策に乗り出す

クアラルンプール発、北京行きのマレーシア航空370便が『消息を絶った』のは2014年3月8日のことでした。もちろん事実上墜落したと見られたものの、『姿を消した』としか言い様がないのは、ベトナム沖で370便に搭載された二次レーダーの応答装置であるトランスポンダからの応答が断たれて以来、杳として消息が知れなかったからであり、また各国のレーダー網にも探知されていないためです。

軍用レーダー網といえども、洋上にはカバーしきれない範囲はあります。370便は、ちょうどその狭間で姿が見失われたため、墜落していたとしてもどこに墜落したのかすらわかりませんでした。

事故後、マレーシアを始めとして、日本を含む周辺国が捜索に参加しましたが、洋上にていくつかの残骸が発見されたものの、それが370便のものとは確定していません。2015年1月、マレーシア政府は乗員乗客が全員死亡したとみられるという発表をせざるを得ませんでした。

マレーシア国内では人為的な事故ではないかと、パイロットの背後関係などの調査も行われたようです。しかし、憶測の域を出ないゴシップレベルのことしかわかっていません。

また、370便が墜落したと推定されるインド洋の海底を探索していたオーストラリア政府は、重点捜索エリア6万平方キロメートルの4割を探索終了したものの成果が得られなかったとして、探索の打ち切りを検討しています。

事故から1年が経とうという2015年の3月になって、マレーシアのリオウ・ティオンライ運輸大臣は会見を開き、同様の事故防止のために、15分毎に飛行中の飛行機の位置や高度の情報などを衛星通信で伝えるシステムをマレーシア航空に導入することを発表しました。

この惨劇が影響を与えたのはマレーシアの国内にとどまらず、例えば国連に属する国際民間航空機関は、民間航空機が自動位置発信装置を搭載するのを義務付けることを提言。

さらに、370便が海中に没したと見られるため、いまだブラックボックスが回収されていないことを受け、フランスのエアバス社は事故発生後に自動的にコックピットから分離し、水に浮くブラックボックスを自社製品に搭載すると発表しています。

当の370便はいったいどこに沈んでいるのか?

2015年4月末、公的な捜索とは別に独自の調査を行っていたイギリス人の航空専門家アンドレ・ミルン氏が、ベンガル湾の海底で370便と思われる飛行機の残骸を発見したとして、さらなる調査のための寄付金を募っていますが、それがはたして信用していい情報か否かは不明です。

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