スキャンが終わったら、コックピット・チェックリスト

コックピット全体のスキャンが終わったら、チェックリストを読み上げて、スイッチの位置や計器の状態に見落としがないかを再確認。これは、離陸時、着陸時を通じて繰り返し行われるチェックです。

読み上げは副操縦士が行い、機長が読み上げに応じてスイッチやレバーが必要な位置にあるか、計器類におかしなところはないかを確認。

読み上げに使われるリストは「コックピット・チェックリスト」

コックピット・チェックリストがなかった時代には、パイロットの記憶だけで行っていたので、見落としによるトラブルが絶えませんでした。そこで、出発前の見落としミスを完全になくすため、きちんとリスト化し、読み上げまでを行うことになったようです。

コックピット内の計器やスイッチ類は多数ありますが、一つずつに意味があり役目があります。位置がどこでどうなっていてもよいスイッチ類はないのです。

1.COCKPIT

航空日誌や航空機登録証明書などの書類。燃料を何ポンド搭載しているか。離陸データの算出が終了しているか。

2.BEFORE START

パーキング・ブレーキがONになっているか。これをかけておかないと、エンジンを始動したとたんに機体がどこかへ走り出してしまいます。

燃料ポンプがONになっているか。ONになっていないと、燃料タンクから必要な場所に燃料が送られてきません。車と違って旅客機の燃料のルートは、燃料タンクから一本道で、そこから一気に機体全体に燃料を届けるという構造ではありません。

必要なときに必要な場所にだけ届くよう区切られていて、それをさまざまに切り替えることができるようになっています。

3.AFTER START

エンジンを始動してから行うチェックのことです。この時点ではすでにAPUをOFFにして良いので、それを確認します。

APUを始動するまでは、電源車とジャンボ機を接続し、その電力で機内の計器や照明を動かしています。その電源車や、他の作業車が機体周辺に残っていないかも見ます。

4.TAXI&TAKE OFF

タキシングまたは離陸前に行うものです。タキシングは飛行機が自力で走行することを言います。フラップが所定の位置にあるか。操縦系統の作動状況はどうか。

5.AFTER TAKE OFF

離陸してから行います。ギア(旅客機の脚)がUPになっているか、フラップがUPになっているか。

6.DESCENT

フライトを終え、巡航飛行から降下飛行に移る前に行います。着陸データが計算されているか。オート・ブレーキがセットされているか。

7.APPROACH

滑走路進入前に行うチェックです。高度計の気圧が着陸空港の気圧値にセットされているか。シート・ベルトのスイッチがONになっているか。

8.LANDING

着陸前に行うチェックです。ギアのライトが緑色になっているか。脚レバーをDOWNにするとギアのライトは赤、完全にDOWNしてロックまで行うとギアのライトは緑色になります。

9.PARKING

着陸しスポット・インしてエンジンを停止させた後に行います。フラップが完全にUPにしてあるか。燃料コントロール・スイッチが「OFF」になっているか。

コックピット・チェックリストは以上です。この読み上げを終えたころには、出発時間が近づいています。

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