「SKY MUSEUM」が、2014年秋から「100分に延長」です!

旅客機はあんなに大きくて重たいのに、どうして空を飛べるのか?

基本中の基本の疑問です。

あんなに大きくて、中も広い旅客機を、どうやって掃除したり、整備したりするのか?

真夜中にどこからか大勢の小人たちがやって来て、勝手にやってくれるのです。

といいのですが、そんなわけございません。

日本の空の主力であるボーイングは、世界最大の巨体を誇るワイドボディの双発ジェット旅客機です。小人が何人いても、どれだけ足場を組んでも、届くものではございません。ごめんね小人さんたち・・・。

これらすべての疑問に答えてくれるのが、羽田空港そばのJALの見学施設『SKY MUSEUM』です。

JALの整備工場の見学は、創業まもなく1950年代から行われていたのですが、2013年7月に全面リニューアル。きれいでオシャレな上、航空機の世界を堪能できる疑似体験でいっぱいの工場見学を実現しました。

それに、これまで「SKY MUSEUM」の見学コースは「工場見学コース・90分」一つだけでしたが、

リニューアルに伴い、2014年10月から「100分コース」に延長されることが決まりました!同じく10月、50分間の自由見学ができる新しいコース「展示エリアコース」も登場します。

「工場見学コース」について

「工場見学コース」は展示エリア見学、航空教室、格納庫見学がセットになったものです。

飛行機好きの方には90分が100分でも物足りないかもしれませんが、ともかく延長決定です。

年末年始を除く毎日、「10:00、11:30、13:00、14:30」の1日4回、行われます。

1.「展示エリア」の見学には「アーカイブスエリア」と「仕事紹介エリア」の2つがあります。

「アーカイブスエリア」で、1951年の会社創立からのJALの歴史が紹介されます。これまで採用されてきた機種の模型展示、歴代の制服や、機内誌、ポスターなどを見ることができます。

「仕事紹介エリア」では、空港や旅客機で働くスタッフの仕事内容を観たり、疑似体験もできるブースがあります。

運航乗務員のブースでは操縦室の座席に座って、パイロット気分を楽しめます。客室乗務員のブースで座れるのは、普段は見てるだけで座れない、客室乗務員専用のあのシートです。

航空整備士のブースでは、ボーイング777-200のタイヤに、1/4サイズのボーイング767のエンジンの模型が観られます。1/4サイズといっても、かなりの大きさです。

空港スタッフが行う搭乗手続きの仕事を、チェックインカウンターで疑似体験できるブースもあります。マーシャラーたちがどうやって滑走路の航空機を誘導するのか、グランドハンドリング&貨物スタッフのブースで、合図の出し方を教えてもらえます。

とにかく空港スタッフの制服が着てみたいという方も多いことでしょう。JALスタッフの制服を着て、航空機の大型パネルやコクピット模型を背景に、記念撮影できるブースがあります。

おすすめは「顔マッピング」。一瞬でさまざまな職種のJALスタッフになれる、楽しいディスプレイです。

2.「展示エリア」の次に「航空教室」に案内されます。

航空教室に並んでいる椅子は普通の椅子ですが、並びが右3列、中4列、左3列。こっそり飛行機の客席と同じ配置にしてあります。

この教室では、JALで実際の業務を経験したベテランから、航空機の仕組みや空港のようすなどを教えてもらえます。飛行機が羽ばたかずに飛べる理由など、飛行機や空港に関するいろんな疑問について解説してくれるのです。

3.「航空教室」の次は、いよいよ「格納庫見学」です。

本物の格納庫と飛行機を使って、機体整備が解説が行われます。格納庫のフロアで、飛行機を整備している整備士の現場や、整備されている飛行機も間近に見ることができます。

ちなみに、ボーイング777に搭載されているエンジンのファンブレードは、1枚約1,000万円。機能美に優れているということで、ニューヨークのMoMAに展示されているそうです。

エンジン一基には22枚のファンブレードが取りつけてありますから、ブレードの値段だけで2億2000万円します。飛行機に関連するさまざまな金額は、なぜか聞いただけで自分がリッチになれた気がします。気がするだけですが・・・。

滑走路に離着陸する航空機が見えますし、飛行機をバックに記念撮影もする時間も設けられます。

「展示エリアコース」について

10月から新設される、50分間見学自由のコースです。

見学できるのは展示エリアのみですが、「アーカイブスエリア」と「仕事紹介エリア」の両方を見学できます。もちろん、制服を着用しての記念撮影や、顔マッピングの体験もOKです。

こちらも年末年始を除く毎日「09:30、11:00、14:00」の1日3回行われ、予約した見学コースの時間内であれば、自分のペースでのんびり見学させてもらえます。

気に入った場所でボーっと立っててもいいのです。程度問題ですが・・・。ムジュンしてるようですが「周囲に注意しながら」うっとり見とれてください。

なお、100分の「工場見学コース」、50分の「展示エリアコース」とも、見学できるのは小学生以上に限られています。安全のため、子どもだけでの見学はできません。必ず大人の同伴が必要です。

すべて見学無料ですが、インターネットによる予約が必要で、見学日の半年前から受け付けています。

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