旅客機内で食事ができるほど飛行機が揺れない理由とは

旅客機は、機長がお客さまのために操縦する飛行機です。お客さまに快適に過ごしていただくために、最大限配慮して飛んでいます。

戦闘機や業務用の飛行機は訓練を積んだ大人のプロが乗りますが、旅客機は公共交通機関ですから、そうとは限りません。赤ちゃんからお年寄りまで、いろいろな年齢の人が乗りますし、飛行機に乗るのが初めてで、怖がっている人も乗ることがあります。

快適なフライトに必要なのは、空港や旅客機のスタッフと乗客が信頼しあうこと。同じくらいたいせつなのが、飛行機を作る人・操縦する人の技術です。

車が走るのは二次元の地面だし、舗装道路が多いのですが、三次元の空中を飛ぶ飛行機の場合、舗装道路を走るようにはいかないからです。

自然のままの地面は、石や砂利などに覆われています。それが動き続けて車の通行の邪魔となりますが、コンクリートやアスファルトで表面を舗装すれば、車を通りやすくできます。

空を満たしている空気の場合、石ではなく空気の動き、つまり気流ですから、何かで固めて飛行機を通りやすくするということができません。

飛行機はいつも、なにも舗装していない、完全に自然のままの地面を走るような状態で、空を飛んでいるのです。

その空気の動きの中でも、空気中に渦が生じて乱れ、不規則になった気流のことを乱気流といいます。

積乱雲の周囲には乱気流があります。見かけの通り、空気が激しく動いている場所でできる雲だからです。近づいただけでも飛行にさしつかえますし、万が一積乱雲の中に入ってしまうと飛行機はたいへんなことになりますから、避けるしかありません。

他に問題となるのは、高い山の周囲で発生する空気の乱れで「山岳波」と言われます。空気が山にぶつかった反動で、さまざまに動きを変えることが原因のようです。

「晴天乱気流」は、雲はないが気流に乱れがある場合です。目視で見つけることができないので、気象データなどから予測・判別することになります。

前線面上にも乱気流が現れますが、雲を伴っていることが多いので、こちらは目視や、気象レーダーを参考に回避できるそうです。

気流の動きは千差万別です。流れが緩やかで、平らで通過しやすい地面に相当する気流のこともありますし、音速に近い激しいスピードで、起伏が激しくどうにもならない地面に相当する気流も存在します。

それでも旅客機内で食事ができるほど揺れないのは、二つの理由があります。

百年近い飛行機の歴史の中で、飛行機の性能が上がっていること。もう一つは常に「お客さまの快適性」を考えながら操縦しているパイロットの技術です。

旅客機は自ら移動する乗り物なので、揺れることがありますが、操縦にはさしつかえありません。揺れても安全性に問題ありませんので、ご安心くださいとのことです。

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